視聴と発信で、使うサービスに違いあり
続いて、ライブ配信機能の利用者に、動画を視聴する場合と発信する場合にそれぞれどのサービスを使っているのか尋ねた。多い順に見ると、視聴では「YouTube Live」が55%で、過半数に利用されていることがわかった。次いで「ニコニコ生放送」37%、「LINE LIVE」29%と続く。また発信においては、「ツイキャス」33%、「YouTube Live」29%、「Instagram Stories」26%となっており、利用率の値に大きな差は見られなかった(図表2)。
視聴の決め手はコンテンツ力?
ここからは、ライブ動画の発信者と視聴者300名の利用状況について、さらに詳しく見ていく。発信と視聴の差分からわかる特徴としては、視聴では「自身がトークする様子」、「ゲームの実況中継の様子」といった動画がよく見られ、発信では、「食事の内容・様子」、「飲み会の様子」、「現在の状態(怪我した・熱が出た・朝起きた・今聴いている音楽等)」など、自身の経験や状況を他人に共有している様子がうかがえる(図表3)。
さらに誰が配信するライブ動画を見ているのか聞くと、YouTuberなどの「動画内有名人」や「タレント・有名人・芸能人」がいずれも40%以上だった。ここで3位の「知人ではない一般人」37%に注目したいのだが、「親しい友人」29%よりも上位となっていることがわかる。配信者との現実的な距離感よりもコンテンツのおもしろさ・自分向きの内容等で視聴コンテンツを選んでいるとも考えられる。また、企業による配信も増加しているが、視聴は21%にとどまっている(図表4)。
▼調査レポート
『ライブ配信の利用状況に関する調査。利用経験者は1割、ライブ動画の発信経験者は3%』(HoNote)
