Salesforce Pardotの責任者が初来日
2017年9月26日から27日にかけて、ザ・プリンスパークタワー東京および東京プリンスホテルにてSalesforce World Tour Tokyo 2017が開催された。会場には多くのビジネスパーソンが詰めかけ、大盛況のうちに2日間の日程を終えた。
そして、主催者であるセールスフォース・ドットコムから最近発表された大きな話題といえば、「Salesforce Pardot(以下、Pardot)」の日本語版の提供開始である。Pardotはマーケティングオートメーションツール(以下、MAツール)で、同社のSFAであるSalesforce Sales Cloudとシームレスに連携し、顧客とのエンゲージメントを支える統合プラットフォームを実現する。
今回のイベントでは、米国本社からシニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのマイケル コストー氏が初来日。Pardotの担当でもある同氏から、今回の日本語化の狙い、米国から見る日本のB2Bマーケティングの現況、今後の展開や最新トレンドなどについてうかがった。
求められる営業部門とマーケティング部門の密な連携
9月26日に発表となったPardotの日本語版だが、注目すべきなのは英語以外での言語では日本語での提供が全世界で初めてだということだ。日本国内ではこれまで多くの企業が導入しており、世界的に見てもPardot単体で見た市場の伸び率は、日本が最も高い。今回の日本語化は、そのユーザー企業の声に応えた形となる。
日本語版提供のプレスリリースでは全国34社のパートナー企業の存在が明らかになっているが、その業種の内訳は、富士通などのメーカーから、日本IBM、伊藤忠テクノソリューションズといった大手ITベンダー、およびアクセンチュアなどのコンサルティング企業まで多岐にわたる。事業規模も大手から中堅まで幅広く、Sales Cloud との連携に最適なMAツールPardotのポテンシャルの高さがうかがえる。
コストー氏は、このタイミングでPardot、並びにB2Bマーケティングの支援に注力する理由について、以下のように語った。
「現在、見込み客の8割は、取引先の社員と話す前に購入するかどうかを決めているといわれます。これは、インターネットの進化やチャネルの増加などにより、誰でも簡単に詳細な情報を入手できるようになったからです。
B2Bマーケターは、この変化に適応していくことが求められており、社内の営業部門とマーケティング部門がこれまで以上に綿密に連携して施策を行う必要が出てきます。これが、直近2年ほどでB2Bマーケティング業界に起きている変化だと考えています」(コストー氏)
セールスフォース・ドットコムがマーケター3,500人に大規模調査
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