SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

海外カンファレンスの歩き方

検索エンジンマーケティングの祭典「SMX Advanced」/海外カンファレンスを攻略するコツ

キーノートは必ず参加すべき!聴講セッションの選び方

 2日間のセッションに関しては、業界のキーパーソンによるキーノートセッションはもちろん必ず参加しましょう。例えば、Googleから普段なかなか聞き出せないような話が聞けたりします。一般セッションは、広告関連のトラック、SEO関連のトラック、スポンサートラックに分かれています

人気セッション「The Mad Scientists of Paid Search」の様子

 毎年の定番セッションに参加するのは一つの手です。広告では、各社のSEMギークが自身の自慢の手法や分析結果を披露する“The Mad Scientists of Paid Search”は、大人気セッションです。SEOでは、自然検索結果の順位決定要素を紐解く"The Periodic Table of SEO Ranking Factors"は、SEO担当者には必須のセッションです。

 その他に関しては、言うまでもなく、自身が伸ばしたい分野、今後取り組むべき分野など、目的に応じてしっかりと決めて臨みましょう。

 3トラックなので、会社や仲間で手分けできるようであれば、事前に申し合わせて分担を決めて参加するのがおすすめです。

多くの企業が新しい製品やサービスをブースで紹介している

 また、ネットワーキングも盛んです。ランチはブッフェ形式で、どのテーブルに座っても、隣の人と話し合う機会があります。積極的に活用し、セッションの感想などを共有しあうといいと思います。夜のカクテルパーティーも、みんな積極的に参加し、少しでも役立つ情報を共有し合う慣習があります。

10年参加し続けて得た2つの視点

 私自身は2007年にSMXが創設されて、ほぼ毎年参加しているので、10年参加しつづけています。ここまで長く参加するとは、当初は思ってもいませんでしたが、やはり継続は力なり。様々なことを得ることができたと思っています。

 一つ目に、世界でも先進的な手法について学び、それを日本に持ち帰り、実践し、日本の業界にも紹介することができたこと。広告分野では特に、「緻密な日本の広告運用のほうが進んでいる」などという声もあります。同意する部分もありますが、例えばデータを活用した深い分析にもとづく広告の活用などは、欧米のほうがかなり進んでいる、深掘りの度合いが違うと思っています。

 二つ目に、毎年参加することで、業界のトレンドや今後の成長分野が見えるようになったこと。アトリビューション分析の台頭も、このイベントでキャッチしました。Googleの広告製品やサーチの責任者が毎年ここで話す内容は、その後の取り組みを予見するものになっています。

次のページ
開催地シアトルの魅力と楽しみ方

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
海外カンファレンスの歩き方連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

杉原 剛(スギハラ ゴウ)

アタラ株式会社 代表取締役CEO
ノバセル株式会社 エグゼクティブディレクター

KDDI、インテルを経て、オーバーチュア(現Yahoo!検索広告)、Google日本法人で広告営業戦略を担当。2009年にマーケティングのコンサルティングサービスやツールを提供するアタラを創業。プラットフォーム広告、リテールメディアなどの最新情報を発信する、日本では数少ないプラットフォームビジネスアナリストでもある。「プラットフォームの思考回路」チャンネ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/11/07 07:00 https://markezine.jp/article/detail/27390

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング