キーノートは必ず参加すべき!聴講セッションの選び方
2日間のセッションに関しては、業界のキーパーソンによるキーノートセッションはもちろん必ず参加しましょう。例えば、Googleから普段なかなか聞き出せないような話が聞けたりします。一般セッションは、広告関連のトラック、SEO関連のトラック、スポンサートラックに分かれています。

毎年の定番セッションに参加するのは一つの手です。広告では、各社のSEMギークが自身の自慢の手法や分析結果を披露する“The Mad Scientists of Paid Search”は、大人気セッションです。SEOでは、自然検索結果の順位決定要素を紐解く"The Periodic Table of SEO Ranking Factors"は、SEO担当者には必須のセッションです。
その他に関しては、言うまでもなく、自身が伸ばしたい分野、今後取り組むべき分野など、目的に応じてしっかりと決めて臨みましょう。
3トラックなので、会社や仲間で手分けできるようであれば、事前に申し合わせて分担を決めて参加するのがおすすめです。

また、ネットワーキングも盛んです。ランチはブッフェ形式で、どのテーブルに座っても、隣の人と話し合う機会があります。積極的に活用し、セッションの感想などを共有しあうといいと思います。夜のカクテルパーティーも、みんな積極的に参加し、少しでも役立つ情報を共有し合う慣習があります。
10年参加し続けて得た2つの視点
私自身は2007年にSMXが創設されて、ほぼ毎年参加しているので、10年参加しつづけています。ここまで長く参加するとは、当初は思ってもいませんでしたが、やはり継続は力なり。様々なことを得ることができたと思っています。
一つ目に、世界でも先進的な手法について学び、それを日本に持ち帰り、実践し、日本の業界にも紹介することができたこと。広告分野では特に、「緻密な日本の広告運用のほうが進んでいる」などという声もあります。同意する部分もありますが、例えばデータを活用した深い分析にもとづく広告の活用などは、欧米のほうがかなり進んでいる、深掘りの度合いが違うと思っています。
二つ目に、毎年参加することで、業界のトレンドや今後の成長分野が見えるようになったこと。アトリビューション分析の台頭も、このイベントでキャッチしました。Googleの広告製品やサーチの責任者が毎年ここで話す内容は、その後の取り組みを予見するものになっています。