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アプリ市場、生き残りをかけて取り組むべき施策とは?

Webだけでなく、アプリにもMAを

 今回「LogBase」の開発をリードした林氏は、アイモバイルでリテンションマーケティングのエバンジェリストとして活動している。

 「リテンションマーケティングは、エンドユーザーにサービスを使い続けてもらうための改善活動です。アプリインストール後のユーザー行動を観察すると、必ずアプリを使わなくなってしまうきっかけがあります。そのきっかけをなくしていくケアをするのが、リテンションマーケティングの秘訣です」(林氏)

 ではここからは、「LogBase」の機能を詳しく見てみよう。

 林氏は「LogBase」を、スマホアプリに特化した“リテンションマーケティングのためのMA”と表現する。その機能は大きく2つ。ユーザーの行動を分析し施策を実行する機能と、それを自動化するオートメーション機能だ。

 ユーザーへ直接情報を伝えることができるプッシュ通知は、リテンションマーケティングにおいて必須である。だが、開封率の確認のみで施策をストップしていないだろうか?

 「開封率が高いか低いかではなく、開封したユーザーが期待する行動をしているかまで追うことが大事です。アプリ利用の継続率を伸ばすだけでなく、ロイヤルティの高いユーザーを理想的な行動へ促す施策を立てる必要があります

 『LogBase』では、プッシュ通知を開封したユーザーが、特定期間内に課金を行ったかなどの分析をすることができます。その結果から新たな仮説や次の施策へとつなげ、検証するサイクルを繰り返すことで効果的なリテンションマーケティングの勝ちパターンを見出すことができるのです」(林氏)

 そして、その勝ちパターンを自動化するのがオートメーション機能だ。リテンションマーケティングを継続しなければ、その効果も持続しない。だがアプリ事業者の中には、その重要性を理解しつつも人的リソースが足りず、対応ができないケースが多い。「LogBase」のオートメーション機能では、特定の対象セグメントに対して、定期的にプッシュ通知などの自動配信を行うこともできるため、その課題も解消することができる。

嫌われないプッシュ通知のポイントは?

 続いて、基本的なアプリ向けリテンションマーケティングのノウハウを伺った。林氏によると、プッシュ通知は大きく3つの種類に分けることができる。

 1つ目は、インストールしたばかりの新規ユーザーへ送るインビテーション。2つ目は、利用頻度が低いユーザーへ送るアテンション。そして3つ目は、キャンペーンなどの情報提供だ。

 その中でも利用頻度の低いユーザーへ送るアテンション通知は、DAUの向上が期待できる。林氏は、「インビテーション通知とアテンション通知を自動化し、新規ユーザーの定着を図ると効率的です」と話した。

 一方で、プッシュ通知やアプリ内メッセージは、ユーザーに煩わしいと感じられるのではないか、という懸念がある。その点について林氏は「一番最初に、つまりユーザーのアプリ利用初期の段階で、“必要な時に送ります”“あなたにとって有益な情報を送ります”というようなメッセージを送るだけで、ユーザーの受け取り方は大きく変わってくる」という。

 特にiOSではOS独自の定型フォーマットのプッシュ受信許諾通知をやめ、オリジナルのメッセージと通知タイミングを設置するのがおすすめだ。なお、このコントロールは、「LogBase」の機能に備わっている。

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マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2018/02/27 12:00 https://markezine.jp/article/detail/27828

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