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タイヤをもっと「自分ごと」に TOYO TIRESの事例に学ぶ、SNS動画で拡散を生む秘訣


3日間で5万エンゲージメントを達成

MZ:2つの動画の成果について教えてください。

咲本:エンゲージメント数(※)という弊社独自の指標を用いたのですが、第一弾は3万、第二弾は5万エンゲージメントでした。

 ※エンゲージメント数とは

 いいねやシェア、コメント、リツイートなどFacebookとTwitterでの総アクション数に加え、対象コンテンツについて取り上げた記事に対するSNS上における口コミなどの総数。スパイスボックスの独自ツールにて計測

 第1弾と第2弾の大きな違いは、前者は広告配信を含めて2週間取り組みましたが、後者は3日間でこの数字を達成したんです。

 第2弾は本当は1月からでも配信できましたが、節分のモードに切り替わるのは2月1日からだろうと。そして、あまり長い期間流しても節分モードの人にアプローチしきれないと思い、3日間で勝負をかけました。

森国:3日間で相当な予算を投資したので、私はとても心配でしたが、結果が出てよかったです(笑)。

MZ:Facebook広告などを使って告知したのですか。

森国:配信を行ったのはTwitterとFacebookです。あとはPR活動や記事の露出も行っていました。結果としてはTwitterで一番エンゲージメントが集まりましたね。

年間で1番の反響に

MZ:この結果をどのように評価していますか?

森国:2017年において、Facebook上で一番エンゲージメント数が獲得できたのは、実は一輪車の動画でした。第2弾は2018年に行ったので、1年間で見たらどういった結果になるかわかりませんが、現在最大のエンゲージメントとなっています。

MZ:今回の施策で得られた気づきはありますか?

森国:スパイスボックスさんとの取り組みを通して、車ユーザーの一部には、非常に情報感度が高い層がいることが見えてきました。その層の中に、我々がターゲットとしてアプローチしたいSUVユーザーも一定数いると考えています。

 動画に限らず、その人たちを中心に情報拡散してもらえるような企画を考えたいですね。

MZ:情報感度が高いというのは、具体的にはどういった方ですか。

森国:20代から40代ぐらいで、SNSが欠かせないという方々ですね。非常に多趣味で、アウトドア、旅行などの趣味の場に車で出かける特徴を持っています。

 SUVユーザーの方々は、平均的な車保有者よりも所得が少し高く、車への関心度も高い。SUVが自分たちのライフスタイル、ファッションの一部として捉えていることが多いので、非常に近いと考えています。

車に合ったタイヤを付ける文化を作る

MZ:最後に今後の展望を教えてください。

咲本:一般層に対するリーチと認知は、動画を活用することで取れました。しかし、売り上げなどの貢献で見ると、まだ相関性は低いと思います。

 そのため、森国様もお話していた情報感度の高い方に、自らの意思で選択して東洋タイヤのタイヤを購入いただけるような支援を行いたいです。

森国:情報感度の高い人を見つけて、一緒にトレンドを作っていければと思います。たとえば「SUVにはこのタイヤをつけたほうがカッコイイ」「これがライフスタイルに合っている」「これのほうがファッション性が高まる」という形です。

 ファッションは靴からという方がいるように、車に合ったタイヤをつけるということがカッコいい、おしゃれであるという文化を作れるような情報発信を心がけたいですね。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/04 17:18 https://markezine.jp/article/detail/28436

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