NVIDIAは、大規模データ分析やマシンラーニング向けのGPUアクセラレーションプラットフォーム「RAPIDS」を発表した。
オープンソースソフトウェアの「RAPIDS」は、クレジットカード詐欺の予想や小売り在庫の予測、顧客の購入行動の理解など、複雑なビジネス課題に取り組むデータサイエンティストのパフォーマンスを向上させる。
初期の「RAPIDS」のベンチマークでは、「NVIDIA DGX-2」システムでのトレーニング用に「XGBoost」マシンラーニングアルゴリズムを使用した場合、CPUのみのシステムと比べ50倍のスピードアップに成功。このためデータサイエンティストは、データセットのサイズによって何日間もかかっていたトレーニング時間を数時間に、あるいは数時間を数分に削減できるとしている。
同社には、Anaconda、BlazingDB、Databricks、Quansight、scikit-learnといったオープンソースエコシステム提供者が協力している。また、「RAPIDS」へのサポートを表明しているテクノロジー企業には、Hewlett Packard EnterpriseやIBM、Oracleなどがある。
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