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第106号(2024年10月号)
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定期誌『MarkeZine』特集

CA×PARTYが目指す、新たなクリエイティブの形

 サイバーエージェントとPARTYは7月、共同出資により「株式会社CYPAR」を設立。クリエイターとAIとの共存をテーマに、AIを活用したクリエイティブプロセスの研究開発を行っていく。同社が掲げるのは「AIによってクリエイターの限界を解放する」こと。作業的な部分をAIに任せて効率化するだけでなく、AIとの協業によって、制作者のクリエイティビティをさらに高みへと押し上げようとしている。まだまだブラックボックスが多いとされているクリエイターの脳内に、AIが関与すると、どのような可能性が開けるのだろうか?

※本記事は、2018年10月25日刊行の定期誌『MarkeZine』34号に掲載したものです。

クリエイティブ×技術双方の強みを活かす

(写真左)株式会社CYPAR Chief Strategic Officer 高宮 範有(たかみや・のりくに) 氏
2015年にPARTYのChief Strategistに就任。ブランド 戦略立案から、企画制作までを担当し、企業・サービス のブランディングや、PR・体験を起点としたクリエイティブ制作を得意とする。合わせて、PARTY、VALUの広報戦略も担っている。


(写真右)株式会社CYPAR Chief Marketing Officer
株式会社サイバーエージェント ブランド・クリエイティブ部門
クリエイティブ ディレクター/第3局 局長 中橋 敦(なかはし・あつし)氏

2008年サイバーエージェント入社後、営業を経てクリエイティブ・プランナーへ転籍。2018年より現職。デジタルとフィジカルの融合をテーマとした企画、クリエイティブ開発を得意とする。ブレーン「いま一緒に仕事をしたいU35クリエーター」の一人に選出。2016年からデジタルハリウッド大学・大学院客員准教授(講義テーマ:テクノロジー&コミュニケーション)。

――まず、CYPAR立ち上げの背景をうかがえますか?

高宮:PARTYは2011年に創業してから7年が経ち、人数も増える中で、次第に広告クリエイティブやわかりやすいデジタルキャンペーンだけではない業務へも幅を広げてきました。たとえば、クライアントと一緒に事業を作るといったこともそのひとつです。「未来の体験を創造し、社会にインストールする」を掲げて、活動しています。

 未来の体験という点で、AIは欠かすことのできない要素ですが、僕ら30人弱のチームと体制をしっかりと構築している会社とはAIの研究開発において、大きな差があります。そのため以前から、代表の伊藤直樹を中心に、僕らの強みを活かしながら一緒に開発ができるパートナーを探していました。その中でサイバーエージェントさんとご縁があったという経緯です。

中橋:今、マーケティングにおけるデジタルへの予算は急激に増え、デジタル中心の企画も当たり前になりました。またデジタルを使う目的も、リスティング広告などによるダイレクトレスポンス領域から、ブランディングや認知獲得といった領域にまで広がっています。これからの時代にふさわしい方向性として見出したのが「クリエイティブ×テクノロジー」への注力でした。

 ブランディングなどに対応できるクリエイティブを強化しながら、一方でエンジニアを積極採用し、勝負できる体制を作っています。その中で当然、AIの研究開発も重要なテーマでした。パーソナライズ化が進み、あらゆるものがデジタルデバイスとしてつながると、クリエイティブの大量生産が必要になってきます。同時に、人の心に訴える高いクリエイティビティが欠かせないので、そこに強みを持つPARTYさんと組ませていただくことになりました。

CYPARのロゴデザイン(7月25日時点)。学習し、進化し続けることをモットーに、Variational Autoencoder(VAE)を用いて、生成している。今後も絶えず機械学習をしていくことで、ロゴ形状そのものが進化し続けるCYPARが目指すべきAIとクリエイターの共存をデザインに反映している。
CYPARのロゴデザイン(7月25日時点)。学習し、進化し続けることをモットーに、Variational Autoencoder(VAE)を用いて、生成している。今後も絶えず機械学習をしていくことで、ロゴ形状そのものが進化し続けるCYPARが目指すべきAIとクリエイターの共存をデザインに反映している。
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AIはクリエイターの限界を解放する

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/10/25 13:45 https://markezine.jp/article/detail/29445

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