インクリメンタルリーチを拡大し、ブランド認知も向上
「あまりテレビを見ない層のLINEユーザーにミンティアのCMをリーチさせる」という課題が達成できたのかについても、LINEアンケートにより調査を行った。
「インクリメンタルリーチが拡大しているという結果が出ました。もしテレビのスポットCMで同じだけリーチを伸ばそうとすると、さらに数千万〜1億円規模の予算が必要になってくるということも算出いただいていましたので、デジタル広告を併用することで効率的に良い結果が得られたと思います」(小林氏)

さらに、認知度、好意度、購入意向すべてが向上したという成果も得られた。
「リーチを広げたいという課題を持って取り組んできましたが、LINEアンケートの結果からは、ブランドの認知や好意度、購入意向も向上していることがわかりました。我々にとっても初めての挑戦でしたが、STADIAとLINEの連携はインクリメンタルリーチの拡大を実現するのはもちろん、LINEは認知の面でも貢献できるメディアであるという手応えを得られました」(小林氏)

3社それぞれの今後の展望
広告主であるアサヒグループ食品をはじめ、電通とLINEがタッグを組むことで、新たなチャレンジとその成果を実現した。こうした結果の先に、それぞれどのような展望を持っているのだろうか。
「この施策で成果を得られたことで本年も引き続き、STADIAを活用したネット広告の配信および効果検証は行います。昨年はミンティア全体で展開しましたが、ミンティアの中にも100円の小粒タイプのレギュラー、大粒タイプのブリーズ、のどスッキリがコンセプトのエクスケアという訴求の異なる3ラインを展開していますので、それぞれでのオンライン・オフライン統合での広告施策にも取り組んでいきたいです」(小林氏)
「今後はよりLINEを活用させていただくために、LINE内の別の面や別の広告メニューも使っていきたいと思っています。また、電通ではSTADIA以外にも様々なデータを持っているので、たとえば購買に関するデータを連携させて検証するフォーマットを作るというようなチャレンジもしていきたいです」(落合氏)
「まだLINEのタイムラインは動画広告のメディアとしては弱いと思っているので、もっと動画のメニューや取り組みを拡充していきたいと考えています。そこにはご期待いただきたいです。また、ゆくゆくはテレビCMを見た人が来店したとか、LINEで広告に接触した人が購入したというような、来店計測や購買計測などもやっていけたらと考えています」(小木曽氏)
