女性マーケティングの情報サイトを運営するリビングくらしHOW研究所は、実店舗での買い物に現金以外の決済方法を利用している全国1,360人を対象に、「キャッシュレス決済」についての調査を実施した。
パート・アルバイトの場合、「流通系電子マネー」で高い利用率
はじめに、利用しているキャッシュレス決済の手段を調査。その結果、「クレジットカード(86.3%)」がトップとなり、次いで「流通系電子マネー・カード式(44.6%)」「交通系電子マネー・カード式(41.9%)」が続いた。
また、回答者の働き方別に見ると、フルタイムでは「交通系電子マネー・カード式」、パート・アルバイトでは「流通系電子マネー・カード式」の利用が、クレジットカードに次いでそれぞれ多いことが明らかになった。
約半数が、キャッシュレス決済の利用意向を明らかに
次に、支払い全体を「10」としたときのキャッシュレス決済の割合を調査。すると、スマホ・QRコード決済の利用者は全体で10%に満たないものの、現金とキャッシュレス決済の割合は、ほぼ半数ずつという結果になった。
また、キャッシュレス決済よりも現金の利用が多いと答えた人に、「もっとキャッシュレス決済を利用したいか」と尋ねたところ、約半数が「もっと利用したい」と前向きな意向を示した。
キャッシュレス決済の懸念は「使える店が限られる」こと
最後に、カード式電子マネーを利用することで得られるメリットについて調査。その結果、「キャッシュバックやポイントがたまる」「会計がスムーズ」という回答が半数を超えた。
対して、デメリットにおいては「店によって使える電子マネーが違う」という回答が約6割だった。その他、「残高管理がしにくい」「ついお金を使い過ぎてしまう」などが約2割にのぼった。スマホ決済利用者が挙げたデメリットにおいても、「使える店が限られる」「スマホ特有のトラブルやセキュリティ問題」など同様の意見が集まり、「残高管理がしにくい」は11.0%だった。
【調査概要】
調査期間:2018年12月19~25日
調査方法:サンケイリビング新聞社公式サイト「リビングWeb」「あんふぁんWeb」「シティリビングWeb」でのアンケート
調査対象:実店舗の買い物に現金以外の決済方法を利用している女性/集計数:1,360人(平均年齢:44.7歳)
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