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4ステップで成果向上!Zoffが実践した、位置情報を活用したO2O施策

4ステップ進めて得られた成果は?

MZ:4つのステップに分けて施策を実施した結果、どのような成果が得られましたか。

大平:課題として上げていた2つの点は解決できました。特に効果検証は大きく進歩しましたね。来店数まで把握できて以降は、非常にPDCAが回しやすくなった。そして何より、デジタル広告が来店に寄与すると社内で理解してもらえたのは良かったと感じています。

MZ:今回の結果について、山内さんはどう捉えていますか。

山内:コネクトムとしては、来店数や来店単価そのものよりも、そこに付随するデータをどれだけ提供できるかを重視しています。来店数の計測技術は進化し、一般化しているといっても過言ではありません。そのため当社では、来店効率を上げる、クライアントのビジネスを成長させるためのデータを提供することにコミットしていきたいと考えています。

MZ:今回の施策でオプトはどのような役割を担っているのでしょうか。

本郷:オプトは、FacebookやTwitterなど、コネクトム以外のプラットフォームを使った来店施策をサポートしています。最近では、LINEの活用に関するご提案や顧客データの活用支援を行っています。

山内:toSTOREが得意とするのは、店舗単位での送客です。一方Zoff様の場合、関東一帯や全国単位の大規模なプロモーションを実施する場合もあるので、そこはSNSやLINEも含めたプロモーションを実施したほうが全体最適化を図れます。そこをオプトと連携することで効果的なプロモーションを支援しています。

より深い情報を取得し、ユーザーに寄り添った施策を

MZ:5ステップは現在進行系ということですが、最後に今後どのような取り組みを進めていくのか教えてください。

山内:toSTOREの施策に関しては、店舗の来店促進においてまだまだ貢献できる部分があると考えています。流客分析を中心としたエリア単位の最適化以外にも、特に広告クリエイティブに関してはさらに効果を大きく伸ばせると思うので、「どこにいる人に」「何を見せるか」という部分での効果最大化に注力していきます。また、toSTOREで得られたデータをDMやチラシ、交通広告などのオフライン施策でも活用できるような取り組みもしたいと考えています。

本郷:現在、Zoff様とは位置情報を起点とした来店プロモーションを軸にお付き合いさせていただいていますが、店舗に呼ぶことはゴールではありません。来店いただいたお客様には購入、継続的に利用していただきたい。現状は来店促進という点でしか支援できていないので、今後は来店後、購入後の動きも包括的に分析し、線でつながった施策を実施したいです。

 位置情報は100%正確なものではありません。その前提のもと取得したデータを使って広告効果を最大化するための取り組みを伴走しながら考えたいです。

MZ:大平さんはいかがでしょうか。

大平:今後の施策で実現したいのは「販促施策の深掘り」と「LTVの向上」です。そのために進めているのが、お客様の見える化です。お客様が店内でどのような動きをしているかを把握し、どのようなコミュニケーションを取るべきか判断できる情報を店頭スタッフに届ける。そこまで一気通貫した施策を練られると、お客様により良い体験を提供できるはずです。

 また、現場スタッフの声をデジタル広告に反映することも重要だと感じています。「ここのエリアはこういうお客さんが多い」など、現場から上がってきた意見をもとに広告を配信すると成果につながるケースも多い。各エリアの特性を最も理解しているのは現場のスタッフです。彼らの肌感覚をデジタル施策にも活かしていきたいと思います。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2019/04/02 08:00 https://markezine.jp/article/detail/30654

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