統合マーケティングを推進できる組織に
【三井住友カード】
現在のマーケティング部門の組織体制
当社では現在、マーケティング本部で統合マーケティングを推進しています。⑴ブランド・マス広告、⑵プロモーション、⑶獲得に部署・グループは分かれていますが、本部内はフリーアドレスということもあり、日常的に担当間でコミュニケーションを取って連携を密に案件を進めています。以前は、マスは広告宣伝、プロモーションはマーケティング、獲得は営業と、それぞれ独立していましたが、2018年に組織横断のプロジェクトチームを経て、2019年4月の組織改定で戦略・施策の遂行責任が明確化された現在の体制になりました。
他部門やパートナーとの関係構築のコツ
社内では、ただ実施したいことを主張するのでなく、お客様からどう見えるか、何を実現したいかを必ず伝えるようにしています。つい各々のKPIを優先しがちなため、お客様主体のコミュニケーションを図るとともに、指標を定量化して判断できるよう努めています。一方、プロジェクトの成功には、パートナーの支援が不可欠ですので、チームとして同じ意識を持っていただけるよう、課題や支援で期待することをしっかり伝え、可能な限りの情報提供と関係構築を心がけています。単に広告主から指示を受けるのでなく、当社が実現したいことを理解していただき、プロフェッショナルとしてアドバイスやご提案をしていただけるパートナーが理想です。

マーケティング本部 マーケティング統括部
グループマネージャー 原 央介氏
2002年に新卒で三井住友カードへ入社。コールセンター運営・企画、加盟店営業を経験後、10年間リボ払いやキャッシング等、ファイナンス商品に関わる企画やCRM、Webサービスの立ち上げに従事。2017年4月より現職。キャッシュレスの普及・浸透に向け、コミュニケーション戦略設計、テレビCM等のマス広告、ネット広告、コンテンツマーケティング、CRM、SNS等を担当。
20名で日本事業のマーケを管轄
【メルカリ】
現在のマーケティング部門の組織体制
CMO直下の部門にマーケティング、PR、クリエイティブのチーム組織を配置しています。合計で20人ほどの組織になっており、メルカリ日本事業の業務が担当です。様々なキャンペーン施策やPRの仕掛け、メルカリの外向けに出しているクリエイティブの内製、メルカリマガジンというメディア運営まで幅広く業務を行っています。
他部門やパートナーとの関係構築のコツ
自社だけでは作れないインパクトをパートナーと一緒に作り出していくためには信頼関係もそうですが、「情報差がない状態」がとても重要だと考えています。ともに施策を考える上では、必要なデータや過去実績などはできる限り共有し、自分たちの目指す場所の解像度をクリアに共有できているか、ということを意識しています。

執行役員 CMO 村田 雅行氏
2006年4月、楽天に入社。システム開発やシステムインテグレーション業務に従事。2009年2月、キラメックス株式会社を創業。オンラインのプログラミングスクール「TechAcademy」を立ち上げる。2016年2月ユナイテッドへ売却。2018年6月代表退任。同年8月、メルカリ執行役員CMO(Chief Marketing Officer)に就任。