「カラオケの鉄人」などを運営する鉄人化計画は、オンラインのコミュニケーションとリアル店舗内のアクションが同期するアプリベースのメンバーシップ型サービスを、「ソーシャルカラオケ」のコンセプトのもとに2020年2月にリリース予定だと発表した。リアル店舗のユーザー体験をITとの掛け合わせで刷新していくShop×Tech(店舗×テクノロジー)領域でのビジネス開発を加速させる狙いだという。
「ソーシャルカラオケ」アプリはサブスクリプション形式による会員向けのサービスで、一部機能は無料会員向けにも提供される。友達とのマッチングから店舗選定・予約、チェックイン、店舗内での飲食やカラオケ曲のオーダー、決済とチェックアウトといった一連のアクションがアプリ内で完結し、店舗体験を丸ごとスマート化させる。
会員同士は、アプリ内のチャット機能を使ってコミュニケーションすることができ、グループで共有するスレッド上には、店舗内のアクション・イベントがチャットと入り混じって自動的に記録される。
リリース後は、「カラオケの鉄人」がこれまでにも実施してきたアニメ等のIPとのコラボレーションにおいても、アプリ上で楽しめるコンテンツを開発・提供する予定だという。様々な業種・業態の店舗との提携を進め、リアル店舗での体験をアプリ上に同期させ、顧客体験の向上と提携店舗の集客促進を進めていきたいとしている。
もともと同社は、自社開発による会員管理やPOS、カラオケ配信、リモコン等の統合システムを保有しており、匿名化された横断的な顧客行動データの中から、顧客の属性からのみでは見いだせない細やかなニーズを抽出し、より満足度の高いサービスを提案できることを強みとしており、将来的には、アプリ会員のネットワークを会員の同意のもとでリサーチやサンプリングのフィールドとして提携企業に提供し、様々な新規事業やサービスの開発を支援する計画を立てている。
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