ユーザーの自社サイト外の行動や興味関心がつかめる
――アイコアは、どのような経緯で知ったのですか?
長﨑:アイコアはAI搭載のカスタマーエンゲージメントプラットフォームですが、はじめはWebプッシュ通知ができるツールを探していて、その過程で知りました。多様なコンテンツを会員・非会員を問わずセグメントして提案するなら、Webプッシュ通知が有効だと考えていたので。
――Webプッシュ通知ができるツールは各種ありますが、アイコアを選ばれたのはどういった理由からなのでしょうか。
長﨑:そうですね、通知するだけなら無料でも十分ですし、それこそ自社開発でもできます。アイコアを具体的に検討する中で決め手になったのは、AIによって、自社のWebサイトやアプリなどを横断した行動履歴に加え、外部サイトでの閲覧履歴などを統合して精度の高いアプローチができることでした。外部サイトでのインタレストやキーワードを取得して施策に活かせること、レコメンドからその後の分析までのPDCAを回しやすいことにも期待しました。
――現在は、どのように活用されているのですか?
吉田:“カスタマーエンゲージメントプラットフォーム”という言葉の通り、ユーザーとのコミュニケーションを密にしていく様々な打ち手を展開できています。プッシュ通知やメール配信、サイト内のある行動をトリガーとするキャンペーンなど、パーソナライズした上で幅広くアクションを実施していますね。
最初に取り組んだWebプッシュ通知も、週1~3回の配信を続けて、半年間で開封率が最高36%まで上がるようになり、サイトのPVも大幅に伸びています。
サイト外からの潜在ユーザーの誘導もできる「AIXON」
――目に見える成果が得られているんですね。
長﨑:そうですね。以前は先ほどお話しした通り、あくまで僕らなりの不確かな仮説や印象でセグメントを切っていましたが、アプローチの精度が上がってはっきりと数値で結果が表れたことで社内への説明もしやすくなり、知見も蓄えられるようになりました。
吉田:また、アイコアではPCやスマホ、タブレットなどデバイスをまたいだユーザーの紐付けができることも、成果の要因だと思います。設定画面のUIもとても直感的に使えるので、アクションそのものも速くできるようになりました。
――アイコアの導入に続いて、昨年末にデータサイエンスプラットフォーム「AIXON(アイソン)」も導入されています。この導入理由は?
長﨑:アイコアがユーザーへのアクションに有効なツールだとすると、アイソンはアクションの基盤となる分析ツールだと捉えています。今、僕らもファーストパーティーデータをどんどんアイソンに集約して、CDPのような使い方をしています。異なるデータソースの統合処理もAIが助けてくれるので導入はとても簡単でした。
当社はアクションに課題があったので先にアイコアを入れましたが、アイソンは多様なデータソースを統合し、オーディエンス拡張を通してサイト外からCV見込みの高い潜在ユーザーを誘導できることが、とても魅力に感じています。今、当社で有しているファーストパーティーデータと、Appier社が提携しているサードパーティーデータを合わせて分析した上でパーソナライズしたアプローチを実践しています。
プッシュ通知をブロックするユーザーをエンゲージする4つの方法
「ヒトサラ」ではプッシュ通知を巧みに活用して、クオリティの高い記事に読者を誘導してエンゲージメントを強化しています。プッシュ通知はこのように強力なチャネルですが、そのポテンシャルを活かすにはブロックしたユーザーを再度オプトインさせることが必要です。そのために有効なメソッドをご紹介します。