True Dataは、ドラッグストア、食品スーパーマーケットにおける2020年4月の購買データを発表。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が発令された同月、外出自粛の影響が購買データに表れた。
ドラッグストアで食品の購買傾向高まる
全国のドラッグストアにおける1店舗あたりの購買金額は、前年同月比0.8%増加。1店舗あたりのレシート枚数は前年同月比3.9%増加し、1レシートあたりの購買金額は3.0%減少した。
前年同月と比べて売上を伸ばした商品カテゴリーのランキングでは、「ハンドソープ」が1位、続いて「ペーパーハンドタオル・用具」が2位だった。手洗いに関する商材が1位、2位を占めており、感染予防への意識の高まりが見られる。
また、「スパゲッティ」「ソースミックス」「インスタント袋麺」といった、簡単に調理できる食品が伸びており、ドラッグストアで食品を購入する傾向が高まっているようだ。
スーパーで最も売り上げが伸びた商品は?
全国食品スーパーマーケットにおける1店舗あたりの購買金額は、前年同月比13.0%増加。1店舗あたりのレシート枚数は前年同月比4.0%減少したが、1レシートあたりの購買金額は17.7%増加した。
1レシートあたりの購買金額が大幅に増加した背景には、自宅で食事をする回数が増えたことによる消費量の増加や、外出自粛の影響により、一つの店舗で必要な物をまとめて購入しようとする行動変化がある。
前年同月と比べて最も売上を伸ばした商品カテゴリーは、「マスク」だった。以下、3位「デザートの素」、5位「ホイップクリーム」といったお菓子作り関連商品の売上が伸びており、外出自粛の影響で、「おうち時間」を楽しむ消費が拡大した。
【調査概要】
調査主体:True Data
調査期間:2020年4月
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