「親と恋愛話」は男女問わず
これらの回答を見て、「それは女性ならではの特徴では?」と思われる方も多いかもしれません。しかし今回の調査では、女性だけでなく、男性も同じように親と仲良しであるということが判明したのです。Z世代男性たちの、実際の声を見てみましょう。
大学2年生そらくん
「母に恋愛相談をするのはまったく抵抗ないです。母とは仲が良くて、LINEで可愛い猫の写真を送りあったりしています。出かける用事があれば、母にどこにいくかを伝えてから出かけます」
大学4年生たけしくん
「僕も親と仲が良くて、ケンカすることはないです。母には悩み相談をします。LINEでは母からおもしろい記事が送られてくることがあります。家族のグループLINEも活発で、父とテレビの話をしたりゲームの話をしたりしています」
大学3年生はるきくん
「親とは小さい頃から仲良しでなんでも話してきました。恋愛のことも話すし、真面目な話もします。兄弟や友達みたいな感覚です」
【発見1】
Z世代は親と友達のように仲が良く、恋愛や悩みについても話す。
女性だけでなく、男性も親と仲良し。
Instagramに親は載せない、その理由は?
続いて、父の日・母の日の過ごし方について聞いてみました。親に感謝をあらわす日、彼らはどのように過ごしているのでしょうか?
アンケートによると、30名中24名がプレゼントや料理などで感謝を伝えているという結果に。さらに興味深かったのは、「父の日、母の日に感謝を伝える時、恥ずかしさはある?」と聞いたところ、あると答えたのはたったの2名だけだった点です。親を友達のように感じているZ世代は、感謝も自然にできてしまうようです。
また、Z世代の特徴といえば「ソーシャルネイティブ」であること。幼い頃からSNSのある環境で育ってきたZ世代は、父の日・母の日の様子をInstagramでシェアすることも普通なのでは? そう予想しながら聞いてみると、なんと実際には、誰もシェアしないという結果に。その理由は次のふたつに分けられます。
親のプライバシーを守るため
Instagramでシェアしない理由を聞いてみたところ、真っ先にあがったのが「親には親のプライバシーがあると思ったから」というもの。
しかし、友達との写真はみんなあげていますよね。「友達を載せること」と「親を載せること」は一体何が違うのかを聞いてみると、「友達は同じ世代なので、Instagramに載るとどういう人に見られてどんな影響があるのかわかっている。しかし、親はSNSを怖がる世代なので載せられたくないだろうと思い、控えている」という答えが返ってきました。他世代である親の感覚に配慮し、Instagramはあくまで自分たちのフィールドであることを意識しているようです。
自分の親を友達は知らないため
そのほかの意見としては、「自分の親を誰も知らないので、シェアしても意味がない」というものがありました。Z世代はInstagramにただ情報を載せているのではなく、誰かに届けようという意識が前提にあるようです。Instagramは一方向のシェアツールではなく、双方向のコミュニケーションツールとして位置付けているため、会話の種とならないような投稿は無意味と感じるようでした。

【発見2】
父の日・母の日はほとんどの人が感謝を伝えていて、そこに恥ずかしさはない。
その様子をInstagramでシェアするかと思いきや、親のプライバシーへの配慮や、双方向コミュニケーションツールとしての無意味性から、シェアはしない。