社内の共感を得る「攻めのDX」を支援
――ユーザーにとって心地よいコミュニケーションを通じて、ロイヤルカスタマーを増やすということですね。システム面以外ではどのようなサポートをされているのでしょうか?
河野:データを整えるのもすべて機械がやってくれるというわけではなく、人間の手で行わなければならない作業は当然あります。そこで、データマーケティングのすべての工程で、人的支援も提供できる体制を整えました。それぞれの工程に応じ、クライアント企業内の必要な部署とやり取りをします。
河野:DXには「攻めと守り」があるとよくいわれています。「守りのDX」は、人がやっていたことを自動化することでコスト削減になるもので、わかりやすく取り組みやすい。一方、弊社で提案するのは、新たなコストをかけて、それ以上のリターンを得る「攻めのDX」です。
組織内の分断によってDXのための連携ができていない場合、マーケティング部のみならず、経営戦略部、もしくは経営層そのものに働きかけることもありますが、もっと攻めましょうと提案して共感を得ていくケースが多いです。
「なんとなく」をデータで証明できる
――最後に、今後の関係構築において、これらのソリューションをどのように活かそうというふうにお考えなのか、展望としてお聞かせください。
河野:今回ご紹介したデジタルマーケティングの4ステップをたくさんの企業様に味わっていただき、その先にいる生活者が心地よい体験を享受できる社会を目指したいです。
付け加えると、私はそのなかでも「己を知る」をきちんとやるべきだと思っています。自分たちのファンがどんな人で、どう使ってくれているのかを知ってほしい。それがデータで読み取れるのだとしたら、こんなに幸せなことはありません。感覚だけで「なんとなく」理解していた利用者の実態をデータで証明できるという感覚を味わってほしいと思います。