SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

2021年のマーケティング戦略(BtoC企業編)

「物語で人をつなぐ」ブランドの信念を発信(Netflix)

2020年を振り返って

 2020年9月、Netflix初の世界規模で行うブランドキャンペーン「ひとりじゃない、世界がある」を展開いたしました。Netflixには、ストーリーには人をつなぐ力がある、という信念があります。コロナ禍に入る前に企画自体は進行させていましたが、人々の生活が変化することを肌で感じながら「物語がもつ力」を引き立てるメッセージへと調整していきました。また、世界27ヵ国で展開したキャンペーンだったため、ブランドとしての統一感を保ちつつ、日本の皆様にも共感をしていただけるようなコピー開発やコンテンツのセレクションに取り組みました。

2021年へ向けて

 2020年に日本国内でのサービス開始から5周年を迎え、日本では会員数が500万人を超えました。今後さらに多くの方々にクオリティの高い映画やドラマシリーズに触れていただければと考えています。『愛の不時着』にはじまり、動画配信サービスから社会現象が生まれる現象を追い風としながら、ネットで作品を楽しむことがライフスタイルの一部となり、Netflixがある生活をより身近に感じていただけるような施策を企画中です。今後も「ひとりじゃない、世界がある」というメッセージを掲げながら、宣伝チーム一丸となって様々な方向性を模索してまいります。

マーケティングディレクター(日本)稲本 弾氏
ペンシルベニア大学を卒業後、シリコンバレーでソフトウェアの開発に携わる。その後ニューヨークに移転、デジタルエージェンシーDigitasでの経験を経て、2012年にAKQATokyoの起ち上げメンバーとして参画。2017年7月にBBC Global News Japan代表取締役に就任、BBCニュースのネット配信を開始し日本での事業を大幅に拡大。2019年6月にNetflixのマーケティングディレクター(日本)に就任。

決済サービスから総合的プラットフォームへ(PayPay)

2020年を振り返って

 新型コロナウイルスによって強制的に社会が変革される環境となり、我々のようなアジリティーとDXを武器の1つとするベンチャーIT企業にとってはチャンスの年だったかと思います。将来2020年を振り返ったとき、社会変化を敏感・柔軟に捉え、変化を厭わなかった企業と、従来の常識に囚われ一過性の対症療法のみで大きな変化を起こせなかった企業との間には、大きな隔たりが出ていると思います。PayPayにとっては、当初の優先順位を大きく変え、社会需要が増した「オンライン」「デリバリー」「ピックアップ」「地方経済対策」などに優先的に取り組むことで、順調に加入者/加盟店を拡大する実りある1年となりました。

2021年へ向けて

 十分な認知が広がった「決済サービスとしてのPayPay」から脱皮し、「お金に関する総合的プラットフォーム」にステージを上げたいと考えています。そのための施策の1つがスーパーアプリ化です。ユーザーの日々の生活に密着したサービスやお金に関する機能を一つひとつ「PayPay」に積み込んでいくことで、全スマホユーザーにとって不可欠なサービスへと成長し、その魅力を適切に訴求していきたいと考えています。

コーポレート統括本部 マーケティング本部 本部長 藤井博文氏
1998年東海デジタルホン入社。その後、社名変更や会社合併によりジェイフォン、ボーダフォン、ソフトバンクモバイルと変わり、2009年5月からソフトバンクモバイルマーケティング本部サービスマネジメント部長。プロダクトマーケティング本部統括部長、サービスコンテンツ本部統括部長を歴任。2018年8月から現職。

ウェルネスに注目さらに本質的な貢献を(ユニリーバ)

2020年を振り返って

 消費財は、新型コロナの影響を大きく受けた領域の一つですが、カテゴリー全体の動向を見ると、メイクアップやヘアカラーなど、アウタービューティーのカテゴリーは苦戦をした一方、シャンプーやボディソープといった日常使いの日用品の売上個数には大きな影響はありませんでした。また、同カテゴリー内でも、マスやエコノミーの低価格の製品群が、消費者の節約思考に沿う形で価格を下げていった一方で、プレミアムの製品群の売上額は顕著に上昇しました。まさに、ステイホームから派生したおこもり美容への影響や、精神的ストレスから解放する手段としてのウェルネス思考が高まっていることに起因しています。

2021年へ向けて

 二極化しているマーケットは、2021年以降、さらに複雑・多様化していくことが予測されます。ブランドの製品ポートフォリオを拡大することで、それらのニーズに対応していくことはもちろんですが、ウェルネスやサステナビリティのような付加価値によりアフターコロナに生きる消費者や社会への本質的な貢献をさらに強めていきたいと思っています。一方通行の情報提供に留まらず、インタラクティブなコミュニケーションを強化し、製品体験に留まらない、使用前後のブランドと消費者との本質的なつながりをもたらすブランド活動を行っていきます。

ホーム&パーソナルケア シニアブランドマネージャー
スキンクレンジングリード&ダヴマスターブランド 木村 元氏

営業内勤・外勤担当を合わせて約2年半、その後9年間、ブランドマーケティングを経験。国内を中心とした360°のプロモーションからグローバル担当としてのブランディングや製品開発まで、幅広く従事。2019年はロンドン本社にて、グローバルマーケティング ダヴヘア シニアブランドマネージャーを担当し、2020年1月より現職として、スキンクレンジングカテゴリーならびにダヴブランドを統括。

次のページ
顧客ニーズに寄り添うDXを推進(RIZAP)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
定期誌『MarkeZine』特集連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:50 https://markezine.jp/article/detail/35293

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング