「期間・通数」の設定で、配信を自動でコントロール
――では「Cuenote FC」と新たに実装したフリークエンシー機能について、教えてください。
桑谷:当社が提供している「Cuenote FC」は、独自開発のメール配信エンジンにより高速かつ確実にメールを届けるメール配信ツールとして、多くの企業や自治体にご利用いただいています。サービス契約数は1,800を超え、月間配信数は44億通と、国内最大規模となっています。
新たに追加したフリークエンシー機能は、配信頻度を自動でコントロールするものです。あらかじめ「期間」「通数」を設定するだけで、1人の顧客に対して情報過多にならないよう、メッセージ送信数を制御することが可能です。従来この機能は一部のお客さまにカスタマイズ対応として提供していたのですが、ニーズの高まりから、今回標準機能として実装する運びになりました。
――メールを送る企業、受け取る顧客の双方にメリットが生まれる機能ですね。
桑谷:その通りです。企業側は作業負荷を軽減しながら、配信過多による購読解除や退会を低減し、顧客との良好な関係構築に役立てることができます。そして顧客側には、より自分に合う情報が提供され、体験が向上するメリットが生まれます。
仕事が増え続けるメール担当者を、システムで支えたい
――機能実装の裏に、どのような思いが込められているのでしょうか。
桑谷:メールマーケティングの担当者は現在、ツール管理やシナリオ管理に労力がかかっている上に、最近は頻度コントロールや内容への気配りが必要になり、求められることが日々増えている状況ではないかと感じています。
私たちは、マーケターに本来割くべき業務、たとえばコンテンツのブラッシュアップや適切なセグメンテーションを考えることに時間を使ってもらうためにはどうするべきか、その観点からツールとしてお手伝いできることを考えています。
当社代表の清水も「システムに『おもてなし』を」と言っているのですが、製品設計を行う際は、マーケターやその先にいるエンドユーザーの利便性を高めていくおもてなしを大切にしています。
――すでに導入されている企業もあるとのことですが、導入前後でどのような変化があったと話されていますか?
桑谷:先行して導入いただいた某メディア様は、多くの媒体を持ち、さらにその媒体の中でもカテゴリーの分岐があることから、1日あたりのメルマガ配信頻度が高くなってしまい、コントロールが難しいことについて悩まれていました。
ですが、導入後は「送りたいものはいったんすべて予約をして、その後はCuenoteに任せられるようになった」「送りすぎを気にする必要がなくなり、コンテンツ制作に集中できるようになった」と、これまで業務を行う上でかかっていた負担を減らせた点をご評価いただきました。