「すべての広告主のテレビCM投下予算や配分を可視化」
PTP:Madison
どんなツール(サービス)なの?
Madisonはすべての広告主のテレビCM投下量(GRP)がエリアごとにわかるWebサービスです。つまり、他社のキャンペーン予算の配分状況の把握や、自社のエリアごとのテレビCM効果測定が可能です。地域限定の素材も含めた全エリアの放送データを保有しているため、全国すべてのエリアでテレビCMの放送時点が正確にわかるのが他社にない強みです。

データは2016年から5年分蓄積しているので、競合他社の事例を見ながらエリア別に予算配分を変えたり、ローカル限定素材でキャンペーンやテストマーケティングをすることもできます。当社のCMデータは、推計値ではなく、アクチュアルの出稿量をすべてビデオリサーチ社公式のGRPで見ることができるため、計画した出稿量に対してターゲット別の結果をGRPで検証して次の出稿計画ができます。
またデータだけではなく、優れたUIと即時性もウリです。CM出稿データを出力することもできますが、数千~数十万におよぶ放送時点データは、Excelでは限界。「直感的に使いやすい」と評判のUIで、放送後最短30分、集計なら2~3時間でサクサク閲覧可能です。
そして最もお伝えしたいのは、Madisonは特定の手法に特化した分析ツールではないということ。そのような分析ツールは得意とする手法や適したデータの種類があり、あらゆる課題に対応できません。しかし、Madisonの本質は「精度が高いファクトデータ」なので、顧客の課題に応じて、いかなる分析方法にも対応できます。そして、その分析は実績豊富な当社のアナリストがお手伝いいたします。

開発の狙い、ビジョンは?
2016年に日本アドバタイザーズ協会で会員に対するアンケートがあり、このままテレビCMに関するデータが不足した状態だと広告主の3割がテレビCMの出稿を減らすか止めるという衝撃的なものでした。こうした背景の下、テレビCMに関するデータを整備して広告主が広告投資に関して社内外に説明責任を果たせるようにMadisonは開発されました。
また宣伝部は、テレビとデジタルの両方のプランニングをしなければならず、業務量が膨大です。しかも、デジタルとテレビの広告代理店は別々のケースも多く、どの提案が自社にとって最適なのかを判断するには時間も労力もかかります。当社は代理店ではない客観的な立場で、事実だけを見つめてアドバイスをすることで、最終判断をしなければならない広告主のマーケターの分析・判断力の向上を支援しています

株式会社PTP
代表取締役 CEO
有吉昌康氏
「事業に貢献するテレビCM活用をワンストップで提供」
ラクスル:ノバセル
どんなツール(サービス)なの?
2018年からサービスを開始し、2020年4月から「ノバセル」というブランドでマーケティング戦略、企画制作、放映、分析までをワンストップで提供しています。テレビCMの効果可視化ツール「ノバセルアナリティクス」を利用することで、放映直後からリアルタイムにテレビCM効果の可視化を実現しています。2020年に特許も取得した同ツールでは、人工知能による画像解析で全国のあらゆるテレビ放送を確認しているため、従来は放映時刻を事前に特定できなかった「スポットCM」でも正確な放映時刻を把握することが可能です。
そのため、テレビCMの効果を地域別・素材別・放映枠別の単位でリアルタイムに可視化することができ、高速でPDCAを回していくことができます。また、ツールの提供だけに留まらず、可視化されたFACTデータに基づいてオペレーションの支援を実施し、どのクリエイティブに差し替えるべきか、どの番組に広告枠を寄せていくかなど、テレビCMを運用する上でのお客様の意思決定を伴走して支援しています。
従来、視聴率がテレビCMの効果指標の一つとされてきましたが、必ずしも「高視聴率である番組=広告効果の高い番組」ではありません。これは、私たちが様々な企業様を支援する中で見えてきた事実です。効果に基づき最適な放映枠に最適なクリエイティブを集中的に投資することで、投資対効果の最大化に日々向き合っています。

開発の狙い、ビジョンは?
テレビCMは膨大なマーケティングコストが掛かるのに、効果がなかなか可視化しづらい。これが、広告主が抱える一番の課題です。これらの課題解決のためノバセルは誕生しました。効果は、売上や新規顧客がどれくらい増えたのかといった最終的な指標はもちろん、その過程には認知の向上やサイトのセッション数といった様々なデータがあります。
そうしたデータをリアルタイムに可視化し、高速でPDCAを回すことで投資対効果の最大化を実現しています。これまで企業のマーケターの皆さんは、分析とレポートにかなりの時間を費やしてこられたのではないでしょうか。その部分をDX化し、浮いた時間を本来向かうべき戦略的な業務に割けるようにすることが私たちのテーマの一つです。
ノバセルには、ラクスルが6年間で売上高を約30倍へと成長させたノウハウが詰め込まれています。私たち自身が正しく効果に向き合い、テレビCMを活用して事業を大きく成長させてきました。この実体験のノウハウをお客様に共有できることも、事業会社ならではのノバセルの大きな強みであり、マーケティング戦略の部分から広告主を支援し、伴走できるパートナーでありたいと考えています。

ラクスル株式会社
取締役 CMO ノバセル事業本部長
田部正樹氏