本記事では、コロナ禍におけるミレニアル世代家庭の新しい日常をデータをもとに考察します。
※本記事は、2021年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』68号に掲載したものです。
新しい日常を先取りするミレニアル世代夫婦
長びくコロナ禍。外出自粛や在宅勤務の普及により、家の中で過ごす時間が増えています。インテージが収集している家中での食事に関するデータでも内食率は以前と比較して高いまま推移しています。
家中時間の増加により、夫婦や家族の役割にも変化が生じています。内食率の変化は料理や皿洗いの機会の増加につながっています。また、買い物回数も増えています。そのため、コロナ禍において「夫婦や家族の間で料理や片付け、買い物などの家事の分担を見直した」という話をよく聞きます。従来の枠組みや役割に囚われることなく、その時々の環境に合わせて柔軟に切り替える。そうした意識や価値観が、新しい日常を生み出しているのかもしれません。
そのような環境下において「新しい日常」を先取りしている世代がいることを感じています。スーパーなどに買い物に行くとメニューや味付けなどを話題に夫婦で仲よく食材や鍋のスープの素を選ぶ姿を目にするようになりました。パパと子どもたちだけで楽しそうに買い物をする姿を目にすることも増えたように思います。服装や子どもの年齢などから、多くの夫婦がおそらく30代くらいであることが推察できます。
ミレニアル世代も結婚してすっかり家庭を営む世代になりました。ミレニアル世代は1980〜2000年頃に生まれ、新型コロナの感染拡大が発生した2020年には20〜40歳というライフステージの変化が最も豊かな人生のときを迎えている世代です。今回はミレニアル世代同士の夫婦や家族の姿について、弊社が保有する膨大な定量データから浮かび上がらせてみたいと思います。
ミレニアル世代の定義については多少の前後を含めて諸説ありますが、本分析では「30代」にフォーカスし、「30代ミレニアル夫婦+子どもあり」の夫や妻、さらにはその家庭の実態に迫りたいと思います。
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田中 宏昌(タナカ ヒロマサ)
株式会社インテージ 生活者研究センター
1992年 電通リサーチ(株式会社電通の100%グループ会社 当時)に入社。1994年より電通の大規模生活者データベースの立ち上げメンバーとして参画。以後、2012年まで消費者研究センターや電通総研などの横断機能組織に駐在勤務する形で、広告コミュニケーションプランニングや...
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