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よくあるフリクション1:どこへ行けばいいかわからない

 では、様々なフリクションの中から、どれを重点的に対処すればいいのか。深田氏はそのヒントとして、よくあるフリクションの例を6つ挙げた。

 1つ目は、ユーザーが「どこへ行っていいのかわからない」というもので、トップページで起きやすいフリクションだ。「選択肢が多すぎて見る気にならない」「自身の頭の中にあるワードと違う単語が使われていて、見当たらない」と離脱してしまう。そうしたユーザーに対して深田氏は、訪問の理由としていくつか選択肢を用意して聞く方法を紹介した。

 「この選択肢は全員に表示するわけではなく、サイト上でしばらく動かないなど、迷っていると思われるタイミングを見計らって表示します。実際に導入した事例では、購入完了の改善率が116%になるという効果が出ました」(深田氏)

よくあるフリクション2:どんなサービスかわからない

 よくあるフリクションの2つ目は、「どんなサービスかわからない」というもの。これもやはりトップページで起こりやすい。ユーザーにとってこれまで買ったことや試したことのない商品・サービスであったり、名前は聞いたことがあってもよく知らなかったりといったことが原因となる。

 この場合は、動画などサービスの内容を簡単に説明できるコンテンツを用意する対応がおすすめだという。

 「初訪問のユーザーがサイト上で数秒間動きがない場合には何かわからないのかもしれないと判断し、トップページで説明動画を見せるようにします。実際にこの施策を行ったサイトでは、購入完了改善率が124%となりました」(深田氏)

よくあるフリクション3:ページが縦長すぎて内容が覚えられない

 よくあるフリクションの3つ目は、LPで起こりがちな「ページが縦長すぎて内容が覚えられない」というもの。広告からランディングしたものの、スクロールして読み進めていくうちに、情報量が多すぎて何の話かわからなくなったり、途中から理解できなくなったりして離脱してしまう。そうした場合には、ページ内回遊で内容をおさらいしてもらうという方法がある。

 「一定時間以上動きがない頃合いを見計らって、うまく声がけをすることがポイントです。そして、要所要所にボタンを用意して次のコンテンツ位置へと飛べるようにすることで、回遊を促します。この施策を行った事例では、スクロールして最後までたどり着くユーザーが106%と増加しました」(深田氏)

よくあるフリクション4:商材の存在に気づいていない

 4つ目は、「商材の存在に気づいていない」というフリクション。ユーザーがその商材に興味を持っていなかったり、前述したリボ払いサービスのように、知っていれば必要だと思うものなのに自身に必要だと思っていなかったりする場合に、声がけをしていく。これも店員が「こういうサービスもありますが、いかがですか?」「今ならこれに加入するとお得ですよ」と声がけするのと同様だ。

 「たとえばクレジットカード会社の事例では、今入会すると2,000円値引きになりますよと声がけをすることで、カードの入会を促進しました。こういったものは、購入ボタンを押したりカートに来たりしたときに訴求することで、『この機会に申し込んでおこうかな』と思ってもらいやすくなります。この事例でも、カード申し込み完了の改善率が170%と大きくリフトアップできました」(深田氏)

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よくあるフリクション5:付帯情報をチェックしていない

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/10/29 11:00 https://markezine.jp/article/detail/37549

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