ステップ2.配信面を選定する
メッセージが整理できたら、配信面を選定しましょう。配信面とは「Facebook」「Instagram」「YouTube」「ヤフー広告(YDA)」「Twitter」「LINE」などのプラットフォームにおいて広告が掲載される面のことです。最適な配信面は以下の観点から導き出せます。
目的と合っているか?
ターゲットにリーチできるか?
アクションとのフィットはあるか?
リード獲得に強いFacebook、能動的なユーザーが多いInstagram
配信面によって「認知向き」「獲得向き」など、得意とするものは異なります。たとえば、BtoB企業のリード獲得が目的である場合。ビジネスシーンで利用する実名ユーザーが多く、利用者のプロフィール情報が充実したFacebook広告が最適です。

一方、幅広い認知獲得を狙うのであれば、YouTube、GDN、Yahoo!広告などが適しています。配信面の特徴を理解し、自社の目的が実現しやすい配信面を選びましょう。
また、配信面ごとにユーザーの属性も大きく異なります。たとえばLINEは、10代〜60代の世代で70%以上の利用率があり、幅広い年齢層の人にリーチすることが可能。一方TikTokは10代の利用者が圧倒的に多く、若年層へのリーチに向いています。
目的やターゲットだけでなく、ターゲットに行ってほしいアクションとのフィットも確認する必要があります。たとえばFacebook広告の場合、ユーザーがFacebookに登録している名前やメールアドレス、電話番号などの情報がフォームに自動登録される「Lead Ads(リード獲得広告)」というメニューがあるのをご存知でしょうか。ユーザーが情報を入力する手間を省けるため、BtoB企業の資料ダウンロードやイベント登録などのライトなアクションを喚起するのに適しています。「問い合わせ」「資料ダウンロード」「イベントへの参加登録」など、それぞれのアクションに向いている配信面を選定しましょう。
配信面を1つに絞り素早く検証するのがコツ
配信面を選定する際のポイントは「1つに絞ること」です。配信面ごとに最適なクリエイティブの形式が異なるため、複数の配信面でクリエイティブの検証・改善を行おうとすると、非常に多くの工数や時間がかかってしまいます。
また、クリエイティブ運用のPDCAサイクルには配信面側の機械学習スピードが大きく影響します。特に運用の初期段階では、FacebookやInstagram、Yahoo!のように検証結果がスピーディーに出る配信面でのテストをお薦めします。