世界最先端のリテールテック企業「STRATACACHE」とは
MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめに自己紹介をお願いします。
吉田:博報堂プロダクツ リテールプロモーション事業本部に所属しています。私は前職でコンビニエンスストアのスーパーバイザーを担当していた経験を活かし、博報堂プロダクツに入社後もずっとリテール畑で、店頭プロモーションの領域を担ってきました。現在はリテールテクノロジー部で、最新のリテールテクノロジーの導入・企業様への提供に従事しています。
高橋:私は、STRATACACHE(ストラタキャッシュ)のグループ企業であるSCALA株式会社で、カントリーセールスマネージャーを務めています。STRATACACHEは本社を米国とし、マーケティングテクノロジーソリューションを提供する世界的なリーディングカンパニーで、2021年8月に博報堂プロダクツさんとソリューション・パートナー契約を締結しました。以降、博報堂プロダクツさんを通じ、STRATACACHEと傘下企業が展開している様々なソリューションを日本のリアル店舗へご案内しています。
MZ:世界中で最新のテクノロジーを提供されているSTRATACACHEグループですが、どのくらいの規模で事業を展開されているのでしょうか?
高橋:STRATACACHEには12のグループ企業があり、いずれの会社もマーケティングテクノロジー、デジタルサイネージの技術を活かし、リテール業界を中心にソリューションを提供しています。現在、世界28拠点にオフィスがあり、100ヵ国以上にソリューションを展開しています。
リテールテックのマーケットは、世界でも北米が一番進んでいるところです。北米から常に最新の動向をヒアリングし、時には博報堂プロダクツさんにもそれを共有させていただきながら、先を見据えた戦略と新しいソリューションをご案内しています。
MZ:リテール業界のDXが進んでいる北米の最新動向を教えて下さい。
高橋:現在北米では、店舗販売員を確保するのがどんどん難しくなっています。特に接客に専門性を要するブランドショップではその傾向が顕著で、「少ない人数でいかに効率的に販売するか」の重要性が高まっています。これを受けて、既に存在していたものですが、今後無人店舗の拡大がさらに進むと思われます。しかし、消費者にとっても企業にとっても、「店舗体験」はやはり重要です。テクノロジーの力でリアル店舗での顧客体験を豊かにするソリューションが、ひとつの中間解としてどんどん生まれてきている状況です。