デジタルで飲めない・飲まない人との接点・データを増やす
──その他に、スマドリバーならではの特徴はありますか。
濱田:店舗ではデジタル技術を駆使して、データ分析・活用にも取り組みます。具体的には、スマートフォンから注文できるオンラインオーダーシステムを活用することで、お客様の性年代別にオーダー状況を把握します。これにより、ニーズや嗜好、飲み方を見える化することでお客様の体験価値を向上させることができると考えています。また、今後の商品やサービス開発にもつなげていく予定です。
──今回、渋谷に出店したのにはどのような狙いがあるのでしょうか。
梶浦:渋谷という街は良くも悪くもお酒のイメージがあり、その中でスマドリの発信拠点を作ることに、意義があると感じたためです。また、スマドリ社を立ち上げる前から、渋谷×スマートドリンキングのトークセッションをSOCIAL INNOVATION WEEK 2021で行っており、渋谷だからこそできる取り組みが多いと考えました。
また、今回スマドリバーをオープンするにあたって、ビルを1棟丸ごと借りています。バーは1・2階部分で、その他は、イベントスペースとして活用するといった展開も考えています。
スマドリバー以外でも飲める人と飲めない人が楽しめる環境作りを
──最後に今後の展望をお願いします。
梶浦:2020年12月にスマートドリンキング宣言をしてから、様々な取り組みを行い課題が見えてきました。その解決策としてスマドリバーを立ち上げるわけですが、今後も飲める人と飲めない人が楽しめる環境作りに取り組みたいと思います。
たとえば、町にある居酒屋やバーでもスマドリバーのように、お酒と同じくらい微アルコール・ノンアルコールの商品を取り扱ってもらうなどの取り組みも考えています。そのような取り組みを行い、我々が目指すスマートドリンキングな社会を作りたいです。
濱田:4月20日にはスマドリの公式Instagramも立ち上げるなど、SNSにも今後さらに力を入れていきます。そして、スマドリバーで得られる行動データとSNSで得られるインサイトデータを掛け合わせ、飲める人と飲めない人両方に受け入れられるアサヒビールさんの新たな商品開発や、アルコールについて考えるきっかけを生み出せたらと思います。