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累計販売食は400万超、共創で売上増加!ファミレスのジョイフル×YouTuberヒカルのコラボ

インフルエンサーの活用が即売上に貢献できる理由

──今回FIREBUGはYouTuberのヒカルさんを起用したキャンペーンを提案していますが、それはなぜでしょうか。

塚田:ヒカルさんという熱狂的なファンを数多く抱えるインフルエンサーとコラボレーションすることで、売上に対し即効性のあるプロモーションが展開できると考えたためです。

 ジョイフルさんをはじめとした飲食店の苦しい状況は理解していました。その中でテレビCMや屋外広告を実施するのは、「膨大なリーチが獲得できるものの短期間で売上に貢献するには適切でないのでは?」と考えていました。

 そうではなく、影響力の強いインフルエンサーの方とタッグを組むことで、認知から商品理解、購買、購買後のエンゲージメントまでつなげていくことを狙ったほうがいいなと。さらに、ヒカルさんは元々ジョイフルのファンで、その相性の良さもありました。

株式会社FIREBUG 執行役員COO エンターテインメントビジネス局 局長 塚田 晃作氏
株式会社FIREBUG 執行役員COO エンターテインメントビジネス局 局長 塚田 晃作氏

──ジョイフルがヒカルさんを起用したキャンペーンを採用したのはなぜでしょうか。

國吉:塚田さんから話があった即効性が見込めたからです。また、費用対効果も他の広告代理店の提案と比較して期待できるものだと感じました。加えて、ヒカルさんのYouTubeチャンネルで動画をアップロードいただけるので、動画の再生数やコメントなど、リアルタイムで反応が見られる点も良いと思いました。

期間限定店舗「ジョイフル 渋谷ヒカル店」でのファンとの交流の様子商品お渡しイベント時は1000人を超えるファンが駆けつけた
期間限定店舗「ジョイフル 渋谷ヒカル店」でのファンとの交流の様子
商品お渡しイベント時は1,000人を超えるファンが駆けつけた

インフルエンサーと企業が真正面にぶつかり良い商品を作る

──では、今回のタイアップでどのような施策を展開したのか教えてください。

塚田:今回はヒカルさんとコラボして新しい商品を開発する企画を前提に進めていきました。既存の商品を紹介する方法もありましたが、ヒカルさんの今回の案件に対するモチベーションが高く、ジョイフルさんもそれに応えるように素早くかつクオリティも高い商品開発にご協力いただけるためです。

 そして、第1弾ではジョイフル様の要望であるハンバーグの開発を行いました。商品開発を一緒に行い、ヒカルさんが苦境に立たされているジョイフルを救う展開の動画を作り、商品発売に合わせて公開しました。

2021年7月に販売を開始した、コラボ商品第1弾のハンバーグ
2021年7月に販売を開始した、コラボ商品第1弾のハンバーグ

──取り組みを進めていく中で、國吉さんはどのような印象を持ちましたか。

國吉:実際にヒカルさんと直接お会いしてやり取りしたときに、とてもプロ意識の高い方だと思いました。YouTubeの動画だけでなく、自分が携わるものはすべて納得できるクオリティでなければやらないのがやり取りの中で伝わってきました。

 インフルエンサーとコラボする際、企業の意向を伝えたり、会社としてできる・できないを精査したりしていると、時間がかかってしまうと感じました。我々としてもいち早く売上につなげたい思いがあったので、ヒカルさんに下駄を預けて、彼の商品に対する要望に素早く応え、社内調整も素早く行いました。

──この取り組みは、第2弾も行っているんですよね。

塚田:はい、第1弾が好評だったので、唐揚げを第2弾として一緒に開発しました。また、第1弾と第2弾の間に、ヒカルさんにジョイフルのアンバサダーに就任いただきました。これにより、今後も中長期にわたり一緒にコラボレーションしていくことを対外的にPRし、ヒカルさんのモチベーションアップにもつなげたのです。

國吉:第2弾の唐揚げは、試作品をヒカルさんに全否定されて、ご実家まで連れていかれました(笑)。それくらいヒカルさんも本気ですし、我々もヒカルさんに「おいしい」と思ってもらえる商品開発に取り組んでいました。

「ヒカル考案 冗談抜きで旨いおかんの唐揚げ」はFOOD PROFESSIONAL AWARD(R)2022の「3つ星」を受賞した
「ヒカル考案 冗談抜きで旨いおかんの唐揚げ」はFOOD PROFESSIONAL AWARD(R)2022の「3つ星」を受賞した

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ハンバーグは累計100万食を突破、通常の30倍近い売上に

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/07/21 09:00 https://markezine.jp/article/detail/39349

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