今、Twitterを中⼼に「Midjourney」「Stable Diffusion」「DALL・E2」といった画像⽣成AIが話題を集めている。これら画像生成AIは英⽂でテキストを⼊⼒するとそれに沿った画像を⽣成してくれるというAIで、多くの人が様々なイラストを⽣成・投稿し、そのクオリティの高さから注目されている。今後、こうしたAI技術が発展すると、広告クリエイティブの作り方も変わっていくのだろうか? マーケター向けクリエイティブデザイン提供サービス「AIR Design」を提供するガラパゴス代表取締役の中平健太氏と、同社取締役COOの島田剛介氏に「広告クリエイティブ領域におけるAI技術の最新動向」と「今後の広告クリエイティブやマーケターの働き⽅とAI活⽤」について尋ねた。
※本記事は、2022年10月25日刊行の定期誌『MarkeZine』82号に掲載したものです。
テキスト入力だけでAIが画像を生成してくれる「お絵描きAI」技術の登場
早稲田大学理工学部卒業後、インクス(現・ソライズ)にて大手製造メーカーのプロセス改善コンサルティングに従事。その後2009年にガラパゴスを創業。100を超える大規模スマホアプリ開発を通して、デザイン産業のアナログな構造に起因するペインを痛感。ペイン解消に向けて、広告デザインを高品質・高速に制作するサービス「AIR Design (https://airdesign.ai/)」をリリース。ICCスタートアップ・カタパルト準優勝、G-STARTUP優秀賞、B-SKET DemoDay MVT(最優秀チーム)、JSSA最優秀賞、JAPAN STARTUP SELECTION 2021「ベスト経営チーム賞」受賞、Mizuho Innovation Award受賞、ICCサミット KYOTO 2022「カタパルトX B2Bソリューション特集」優勝。
(右)株式会社ガラパゴス 取締役COO 島田剛介氏
中央大学商学部会計学科修了後、インクス(現・ソライズ)にて3Dプリンター工場の業務改善プロジェクトや、大手製造業メーカーのコンサルティングに従事。2009年、ガラパゴスに創業メンバーとして参画し、大手企業を顧客とするスマートフォンアプリ開発プロジェクトの推進に従事。その後「AIR Design for Marketing」のプロダクト部門を担当。
──最初に、ガラパゴス社の事業内容とミッション、ビジョンをご紹介ください。
中平:ガラパゴスは2009年に創業以来、一貫してデジタルモノづくりに携わってきました。Webサイトやスマホアプリの受託制作・開発からスタートし、2015年からデザイン×AIの研究開発を始め、2019年に「AIR Design」という現在のメインサービスをリリースしました。「AIR Design」は、LPやバナー、動画などの広告クリエイティブをAIと我々クリエイティブのプロ集団の力をかけ合わせて制作し提供するという、マーケター向けのサブスクリプションサービスです。
僕と島田、そして取締役CTO・細羽啓司は、元々製造業のコンサルティングファームで新卒同期としてともに勤務していました。そこで製造業のモノづくりを学び、それをデジタルの世界に持ち込むことで、人がよりヒトらしく生きられる社会を創りたいと、2009年に3人で創業したのです。
「プロセスとテクノロジーで人をよりヒトらしく」、これが僕らのミッションです。Webサイトやスマホアプリの受託開発を通して、デジタルなモノづくりに携わる人たちと関わる中で、まだまだ非効率なプロセスを踏んでいるなと感じました。多重下請け構造で、つくり手の報酬も安く、労働時間は長い。ヒトらしい働き方になっていませんでした。
そこに対して、僕らが学んできたプロセス改善のノウハウや自分たちで開発したテクノロジーを使えば、人がヒトらしいものづくりのあり方を実現できるのではないか。そんな想いで「デジタルモノづくり産業革命」というビジョンを掲げ、あらゆるデジタルなモノづくりを根底から変えることを目指しています。
──御社は「AIR Design」というAIを活用した広告クリエイティブ制作サービスを提供されていますが、「広告クリエイティブ領域におけるAI技術」は現在、どのようなステージにあるのでしょうか。
中平:我々が「AIR Design」というサービスの中で使ってきたディープラーニングの技術は、いわゆる「データベースづくり」に役立ててきました。たとえば、あるバナー画像があったら、「女性が入っている」「赤色が多い」など、あとで検索しやすいようにタグ付けを行い、それをAIがディープラーニングをすることで自動解析してパターンを見出してくれるようにするというものです。
今ではさらに、テキストを入力すると画像をAIが生成してくれる、いわゆる「お絵描きAI」の技術が最新トレンドになってきています。今までは画像情報をAIが認識してテキスト化していたわけですが、それと逆で、人がテキストを入れると画像を作ってくれるようになっているのです。
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落合 真彩(オチアイ マアヤ)
教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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