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【特集】2023年、マーケターたちの挑戦 ──未来を拓く人・企業・キーワード

2023年、私たちの挑戦(エージェンシー編)

サイバーエージェント

2022年を振り返って

 メディア環境自体の劇的な変化はなかったものの、ユーザーの情報接触態度の変化(時間帯効果の追求)、AIの実用レベルでの向上など、目に見えない形での変化が加速し、事業への影響力が増した一年だったように思います。

 小さな兆しが瞬間的に事業へ大きな影響を与えうるものになり、いかに兆しを見落とさず、変化に対応できるか。業界のトレンドに対するアンテナを張っておくことは前提として、表面的な流行りに左右されず、本質的な顧客理解を通じたソリューションを追求することの重要性も同時に高まっているように感じます。

 また、その変化に伴い、既存の狭い定義におけるマーケティング領域に閉じることなく、自ら領域の定義を変更していく姿勢が求められてきているように感じます。具体的には、プロダクト開発も含めたデータ/テクノロジー領域、従来の広告主と媒体社の関係を超えたメディアパートナーとの事業開発など、既存のスキルセットでは完結しない領域に対しても、組織として多くの時間とコストを投資しています。

 

2023年に向けて

 データドリブンな意思決定とテクノロジードリブンのソリューション、この2軸をより強化・推進できるようなマーケティング組織にしていきたいと考えています。

 顧客起点でのマーケティングの重要性は普遍的で今後も変わらない前提で、従来では感性・経験を生かしていた領域に関しても、より客観的で再現性のある意思決定が実現できるようにしたいと思います。その上で、ブロックチェーンのような次世代のスタンダードにもなりえる技術トレンドを正しく理解すると同時に、実践の中で仮説検証を繰り返し、自らが正解を創り出していく姿勢を改めて大事にしたいと考えています。

 上記を実現するためには、エンジニアを含む、より多様な人材の採用、活躍できる組織文化の醸成が必要になります。事業成長という共通の目標に向き合いながら、個々人が自律能動的に挑戦していく組織開発への投資も加速させていきたいと思います。

サイバーエージェント
宣伝本部 WEBマーケティング室 室長
若林真悟氏

2011年サイバーエージェント入社。インターネット広告事業本部にて様々な業界のクライアントを担当。2013年10月にアドテクノロジー部門に異動。複数の新規事業立ち上げを担当。2017年4月に宣伝本部に異動。現、株式会社サイバーエージェント宣伝本部WEBマーケティング室室長。ABEMAを中心に自社事業のマーケティング・プロモーションを手掛ける。

電通

2022年を振り返って

 マーケティングをリードする役職としてCGO(最高成長責任者)の新設が進むと同時に、ブランドや事業全体を俯瞰した“グロースする仕組みと体制づくり”が重要課題になり、あらゆるマーケティング投資に対する効果への合理的説明が一層厳しく求められるようになりました。

 そうした中で、事業成長パートナー(IGP)を目指す電通では、『企業の事業成長も社会発展も、紐解けばお客様一人ひとりの幸せな体験の総和である』という考えに基づき、ビジネスそのものをID=お客様一人ひとりのココロを満たす体験から変革/成長させる仕組みづくりに邁進した一年となりました。企業が市場で勝ち抜いていくための業種別「グロースメカニズム」解明の推進や、高度なクリエイティブインテリジェンスの開発、大規模ID×行動データマーケティングに不可欠なリレーショナルDBの環境整備、そして何よりもIGPをリードする次世代型マーケティング人材の育成が大きく進みました。

 

2023年に向けて

 我々がコミットする事業グロースのエンジンは、徹底的な“人=コンシューマーインテリジェンス”に基づく企業とお客様の関係深化によるDXです。

 人のココロと行動変容のメカニズムに基づき、ビジネスそのものを顧客体験から変革させていき、大規模IDにInput(体験)とOutput(CV)を紐づけたROI重視の需要創造=トップラインを上げていくDXとも言えます。2023年は、その正常進化として、デマンド側で動的に捉えた顧客IDベースの嗜好性やインサイトを、マーコム領域を超えたサプライ/セールス側の事業領域へもダイナミックにフィードしていく取り組み支援を加速していきます。

 また、“人”=ID起点でグロースをつくる業務の中にクリエイティビティのジャンプや強烈な体験を重ねるCR×データによる融合進化で、お客様の新しい行動習慣の創出に繋がる、ココロを震わせ記憶に残る「リアルな感動・共鳴体験」提供の仕組み化にもチャレンジして参ります。

電通
データマーケティングセンター 局長
貝塚康仁氏

データドリブンなマーケティングサイエンスをベースとした課題解決アプローチで、数多くのクライアントのマーケティング意思決定をサポート。各種ビッグデータの統計解析を通じたビジネスコンサルティングに加え、顧客マネジメント基盤の実装による大規模ID×行動ログベースの機会学習アルゴリズムに基づくマーケティングプロセス改善、 事業グロースメカニズムの解明、フルファネルでのKPIマネジメント実績は多数。

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博報堂

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MarkeZine(マーケジン)
2023/01/17 09:30 https://markezine.jp/article/detail/40867

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