デジタル広告以外のスキル、どう蓄積してきた?
野崎:転職先のソーシャルインテリアでは、幅広い業務に携わっていますが、元々デジタル広告の支援がコアスキルでした。どのように現在の仕事に対応させたのでしょうか。

大和田:私が入社したころは、サービスローンチから2年半で、まだまだ正解が見えていない状況であり、新しいことに挑戦しやすい環境でした。そのため、とにかく様々なことにチャレンジする中で、足りないスキルセットを埋めていきました。
また、デジタル広告業界出身でプロモーションや集客の発想だけでは、売上につながる施策は打てないことにも早めに気づくことができました。入社当時は20名ほどの従業員数で、一人一人がプロフェッショナルとして業務をこなすことで手いっぱいで、他部署の連携や一気通貫で数字をウォッチできる状態ではありませんでした。
そこで、セールスとマーケティングの連携などに力を入れた結果、昨年比で売上を2倍以上にすることができました。
私一人の成果ではなく、チーム全体の動きで売上を伸ばすことができたのも、大きな成果を生み出せた一因だと強く感じています。
今後は売上につながる仕組み作りとマネジメントを
野崎:最後に今後のキャリアに関する展望を教えてください。
大和田:マーケティングの領域にかかわらず、事業の売上につながる仕組み作りやマネジメントに取り組んでいきたいです。
野崎:ありがとうございます。一般的に、支援会社であるデジタルエージェンシーからスタートアップやベンチャーの事業会社のマーケターを目指す場合、インハウス担当として手を動かせるデジタル広告運用担当者が即戦力なので有利なケースが多いです。大和田さんのように営業出身だと、メディアやマーケティングプラットフォームの営業職に経済条件の観点から転身してしまいがちです。
しかし、事業会社での常駐経験を通じて事業会社のマーケターの動きを経験し、さらに成長を求めて20名規模の成長フェーズの企業に転職。自身がどこまでの業務に携わりたいかを考え、チャンスが多い環境に飛び込み、短期間でキャリアの拡張に成功した大和田さんのお話は、事業会社のマーケターを目指す方に役立つと思います。ぜひキャリアの成功例の一つとして参考にしていただきたいです。