海外旅行への心理的ハードルは下がっている模様
続いて、海外旅行関心層がどのようなことについて情報収集をしているかを確認してきます。

上記表は、「海外旅行」と掛け合わせで調べられるキーワードについてユーザー数準に並べているものです。確認してみると、引き続き「コロナ」に対する情報収集は盛んに行われていることがわかります。
ただ、ダウントレンドなキーワードに着目すると、「いつから」「PCR検査」などが特徴的です。これは出入国時の規制が緩和されたことが後押しして、消費者の中で懸念や不安が薄れてきている可能性が高いことが想像されます。
逆に、直近のアップトレンドなキーワードを確認すると、「保険」「持ち物」「スーツケース」のような、実際に旅行を本格検討するタイミングで気になってくる内容や、「おすすめ」「ワクチン未接種」「ツアー」「安い」など行き先選定に関わる条件、旅行形式を検討する際に確認したいキーワードが中心になっていることがわかります。海外渡航に対する不安感が薄れるにつれて、旅行への心理的ハードルも下がり、検討を進めるような消費者が増えているようです。

属性によって関心が異なるのかについて属性別マップを活用して確認してみると、女性は持ち物やお子さんに関するキーワードに特徴が出ており、自分や家族が旅行を快適に過ごす為に必要な情報収集をしている様子がうかがえます。男性は行き先について、制限や隔離期間などルールや条件や予算や費用、保険などが目立っており、女性と比べてより現実的なトピックを調べている印象です。
人気の海外旅行先は韓国などアジア周辺
最後に海外旅行で、どのような行き先検討がされているかを見てみましょう。

※()内は実際の掛け合わせワードランクイン順位
具体的なエリアや国名でランクインしていたのは上の表の6つです。確認してみるとアメリカは例外ですが、比較的近場での旅行検討が中心になっていることが想像できます。特に直近アップトレンドになっている行き先としては、韓国や台湾、タイ、シンガポールのようなアジア周辺国が人気となっています。
国内、海外問わず旅行に関する情報収集は盛んになってきており、いよいよコロナ以前の水準へ向かっていくのでは?というトレンドになってきています。そのようなトレンドの中で、消費者が実際に調べているのは最新のルールや保険のような現実的なものから、旅をより快適にするための情報、「旅行へ行きたい」という気持ちを高める情報など様々でした。フェーズが変わった旅行トレンド。消費者の需要変化に即したマーケティング施策を実行するために、本記事を役立てていただければ幸いです。