博報堂DYホールディングスの研究開発部門であるマーケティング・テクノロジー・センター(以下、MTC)、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)、H.M.マーケティングリサーチは三社共同で、日本を基点としたアジアでのクロスボーダーマーケティング支援の「新・生活者リサーチソリューション」を開発し、テスト運用を開始した。
同ソリューションは、生活者ビッグデータを保有するアジアの各エリアの大手プラットフォームやキャリアと連携し、「オンライン・オフライン」、「訪日前・訪日中・訪日後」の多様なファネルでの生活者接点と行動データを活用した生活者リサーチを行うもの。MTCの海外マーケティング研究知見や生活者データを活かしたマーケティングソリューション開発力と、DACの海外ネットワーク、データマーケティング運用知見と体制、H.M.マーケティングリサーチの海外生活者リサーチ知見とリサーチ推進体制を活かして、データ収集・分析・マーケティング戦略立案まで一体となりサポートを行う。
第一弾は、中国の生活関連サービス企業「美団」がするライフサービスオンライン検索プラットフォーム「美団」・「⼤衆点評」の約7億のユーザーデータをベースにしたソリューション。
同プラットフォームにおけるユーザーの行動データから、各マーケティングに適した対象者を選定し、同意取得のもとでリサーチを実施。中国生活者の消費意欲や行動を予測し、リアルタイムでのクーポンの配布や広告配信、来訪者へのアンケートを行い、消費促進や特定の場所への誘致を目指す企業のサポートを行う。
また、中国向けの越境EC事業を検討している企業へ向けて、中国生活者の商品や各種コンセプトに対する受容性検証調査やデータ分析を基点とする、美団EC「美団電商」での出店などのECマーケティングコンサルティングも実施する。
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