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新規顧客数は前年比120%!ジル スチュアートと姉妹ブランドのリブランディングプロジェクトの裏側とは

新規顧客数は前年比120%!コラボの輪も広がる

MZ:第二弾の取り組みも詳しく教えてください。

高花(TSIホールディングス):第二弾は、女優やモデルとしてグローバルに活躍していらっしゃる水原希子さんとのコラボ企画です。具体的には、コラボ商品の開発やリブランディングしたことを伝えるコンセプトムービーの制作を行いました。

水原希子とのコラボレーション企画を訴求する広告クリエイティブ。なお、コラボ商品はJILL STUARTから洋服3点と、JILL by JILL STUARTから洋服3点、バッグ3点が展開された

高花(TSIホールディングス):水原さんは、ブレない意思を持っていらっしゃる人です。その強さに惹かれる女性は多く「今日よりも、華やかな明日のために。」というパーパスを最も体現してくださるのではないか、と考えオファーしました。

MZ:リブランディングプロジェクトが始動してから一年以上が経ちましたが、どのような成果が出ていますか?

高花(TSIホールディングス):JILL STUARTの新規顧客数は前年比120%を達成することができました。また、このリブランディングをきっかけに、メディアリレーションの強化や展示会の開催など、外への発信・PRにさらに注力し始めました。その結果、お客様だけでなく企業からコラボのお声がけをいただくなど、ポジティブな反応が確実に増えてきています。

リブランディング後に発表されたJILL STUARTの2023年春夏コレクションの一部

高花(TSIホールディングス):ブルーミーとのコラボに関しても、今までこういった他業種との協業は、発想にも至っていませんでした。しかし実際にやってみると、互いに今までリーチできていなかった層にアプローチでき、新規開拓の面でも非常に良いコラボレーションだったと感じています。

商品を売らないコミュニケーション特化の店舗

野田(アクセンチュア):ブルーミーとのコラボは「単なる刈り取り施策にしたくない」という想いで提案しました。アパレルのプロモーションというと、「通常価格から●%OFF」といった在庫償却的な施策になりがちですが、それではこのプロジェクトの目的である「固定化した世界観を現代的にアップデートする」は達成できません。

野田(アクセンチュア):花を飾ると生活に彩りが生まれますよね。新生JILL STUARTでは、生活者の日常を豊かにする施策を実行するべきだと考えました。その点で、ブルーミーとのコラボはブランドパーパス「今日よりも、華やかな明日のために。」を体現したものになりました

MZ:今後の展望を教えてください。

高花(TSIホールディングス):JILL STUART、JILL by JILL STUART両ブランドが一体化した実店舗を今後展開したいと思っています。単純に二つのブランドの商品を一つの売り場で売るということではなく、新しいお客様に新しい価値と体験を提供する店舗のイメージです。

 現在は先行して、両ブランドを統合したECサイトを運営しています。JILL STUARTの日本一号店が渋谷の路面店だったこともあり、ブランドとしては路面店に対して強い思い入れがあるのです。最終的には路面店という形で、極端にいうと商品を売らなくても良い、ただお客様とコミュニケーションするための場をつくりたいと思っています。

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この記事の著者

釘﨑 彩子(クギサキ アヤコ)

 2019年からマーケティング・広告の専門出版社で編集者として勤務。広報・PR分野を中心に編集業務にあたる。2022年よりフリーランスのライターに。媒体問わず、マーケティング、広報、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/08/08 08:30 https://markezine.jp/article/detail/42861

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