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第106号(2024年10月号)
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ドワンゴが展開する、カルチャードリブンなマーケティングソリューション(AD)

いかに広告を「企画」でなじませるか――真のファン化に取り組む、ドワンゴ流のマーケティングとは?

MUBは、3,300万以上。リーチする年代も性別も変えられる媒体

MZ:ニコニコのサービス全体の利用状況について伺えますか。

木下:有料のニコニコチャンネル会員や、他の有料サービス、アプリのダウンロード数などは、着実に伸びています。時代に合わせて強みのあるジャンルで様々な領域のコンテンツが生まれ、それぞれがけん引していると感じます。

髙橋:ニコニコのMUB(Monthly Unique Browsers)は3,300万以上です。総務省のデータによると、10代・20代の3.5人に1人がニコニコの利用者となっています。また、全体の40%のユーザーさんの平均滞在時間が2時間を超えているのも特徴です。

 全体属性としては、今20代から40代、特に30代がボリュームゾーンとなってはいますが、ボーカロイドになると一気に10代・20代の割合が多くなります。また、全体は男女比でいうと7:3ですが、コンテンツによっては女性が多くなることもあります。属性の割合は本当にコンテンツによるので、1つのメディアの中で色々な属性にリーチできるのが強みだと思っています。

株式会社ドワンゴ ニコニコ事業本部 企画営業部 シニアアカウントエグゼクティブ 髙橋純平
株式会社ドワンゴ ニコニコ事業本部 企画営業部 シニアアカウントエグゼクティブ 髙橋純平

MZ:ニコニコには、様々なジャンルがありますが、特に盛り上がっているジャンルと、盛り上げるためにやっていることがあれば教えてください。

横澤:最近は、ボーカロイドのジャンルが再燃していることを感じます。コロナ禍をきっかけに、動画の新規投稿数が多くなってきました。ただ、投稿してもクリエイター自身がプロモーションしなければ再生されないという課題が発生していることがわかりました。

 主な要因として「投稿日が分散するから注目を浴びられない」のではないかと感じ、投稿日をまとめてお祭りにする「投稿祭」というものを作りました。その中で年2回「ボーカロイドコレクション(ボカコレ)」というパリコレのようなイベントを開催しています。

 ボカコレでは、「この日に新曲を投稿してくださいね」という3日間のイベントですが、直近でも約6,500曲が集まっています。これだけ新曲を集めるプラットフォームは世界でもないと思います。そこからメディアミックスで、様々な出口展開もし始めているところです。

非エンタメ業界こそ、刺さるプロモーションは作れる

MZ:全体的にサブカル属性の印象が強いニコニコですが、サブカル属性のユーザーにマーケティング施策が嫌がられることはないのでしょうか。

木下:広告の内容や見せ方によってネガティブに思う人はいると思います。しかし、他のメディアよりは圧倒的に、好意的なご意見をいただくことが多いと思っています。

株式会社ドワンゴ 企画営業部 部長 木下麻衣子氏
株式会社ドワンゴ 企画営業部 部長 木下麻衣子氏

木下:理由は2つ考えられます。1つは、ニコニコにいるコアユーザーさんが、協賛企業様や広告主様からの支援のおかげで、自分たちが見たいコンテンツを見られるということを理解してくれているのが非常に大きいです。生放送で協賛企業のCMが流れると、「○○企業さん協賛してくれてありがとう」というようなコメントがダーッと流れるのです。本当にびっくりしますよ。

 2つ目の理由は、広告主様がやりたいこととユーザーさんが見たいものを、我々がしっかり理解して、乖離しないような企画を立てていることです。その結果として、好意的なご意見が多いのかなと思います。

MZ:エンタメの印象が強い中、他業種がニコニコでマーケティングを行っても効果は発揮するのでしょうか。

木下:異業種であればあるほど面白いものができるなと思っています。エンタメ企業ではなくても、自然にエンタメの世界に巻き込めるのが弊社の独自性だと思います。

 昔、トヨタ自動車様が実施された「リアル車将棋」という企画では、西武ドームに大きな将棋盤を作って、過去の名車や現行の車を駒として使い、棋士の羽生さんや豊島さんが「1・3・銀」と言うと、車がその盤上をブーンと進んでいく。これはめちゃくちゃバズりましたね。

リアル車将棋
「リアル車将棋」では、球場に巨大将棋盤を再現。トヨタの名車を将棋の駒として活用し、羽生善治さんと豊島将之さんが熱戦を繰り広げた。

髙橋:最近ではBtoBの企業様とのお取引も増えています。「将来的なリクルーティングやブランディングを兼ねて、若年層の方々に会社や自社製品のファンになってもらいたい」と相談いただく機会がよくあるのですが、カルチャードリブンなマーケティング施策により目を見張るような成果を挙げている企業様が多いです。

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双方向性、参加型プロモーションの強み

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ドワンゴ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/08/28 10:30 https://markezine.jp/article/detail/43002

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