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「ADJUST IGNITE TOKYO 2023」レポート(AD)

【ABEMA×TVer×フジテレビ】主要プレーヤーが語るCTV広告の最新トレンドと活用のヒント

FODが実験で証明した「CTV×ミッドロール」の効果

佐々(Adjust):CTV広告の効果という観点では、野村さんがFODでかなり踏み込んだ検証をされていますよね。

野村(FOD):「CTV広告は高い効果が見込める」と言えど、広告枠として提供する以上は実際に予算を投じて検証するべきだと考え、自社の広告で実証実験を行いました。

フジテレビジョン ビジネス推進局 コンテンツビジネスセンター プラットフォーム事業部長 野村和生氏
フジテレビジョン ビジネス推進局 コンテンツビジネスセンター プラットフォーム事業部長 野村和生氏
フジテレビが運営する公式の動画・電子書籍配信サービス「FOD」の事業執行責任者を務める

野村(FOD):具体的には、Adjustを実装した古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」のインストール数をKPIに設定し、次の2パターンで広告配信を行いました。

・4種類のCM素材をCTVのミッドロール/ポストロール(※2)に配信する
・スマートデバイスにも同様のCMを配信する

※2 コンテンツの途中(ミッド)や後(ポスト)に広告を表示する配信形式のこと

野村(FOD):実験の結果、どのCM素材で比較してもスマートデバイスよりCTVのほうがインストール数は多かったです。配信タイミングで比較すると、ポストロールよりミッドロールに軍配が上がりました。「スマートデバイス×ミッドロール」のCVRを1とすると、「CTV×ポストロール」は3.5で「CTV×ミッドロール」は5.5くらいのバランスです。

 またQRコードのあり/なしでも比較を行いましたが、やはりインストールはQRコード経由で発生するため、クリエイティブには必ず組み込むべきだと改めて感じました。

矢部(TVer):コンテンツの後に流れるポストロールは「効果が見込めないのではないか」と言われがちですが、この実験ではきちんと価値が示されていて大変興味深いです。

野村(FOD):そうですね。CVRの高さを鑑みても価値はあるため、安く仕入れることができれば穴場の枠だと思います。

佐々(Adjust):広告の訴求の仕方によっては、ポストロールのほうが高い効果を見込めたり、QRコードの効果をさらに高められたりできそうです。「ここからインストールをするとこんなメリットがあります」という訴求にすれば、ユーザーの行動を促しやすいかもしれません。

伸びゆく市場で先進事例を生み出すチャンス

野村(FOD):これほどCTV広告の効果が高いということは、地上波広告の効果も同様に高いと言えるのではないでしょうか。地上波テレビCMは「広告効果が見えづらく、上司を説得できない」と敬遠されることもありますが、数千万円をかけるプロモーションの場合は確実に効果が見込めます。まとまった費用を投入できるキャンペーンなら、CTV広告と地上波広告の組み合わせをおすすめしたいです。

矢部(TVer):CTV広告と地上波テレビCM双方の特性を活かし、相乗効果を狙うことで価値を生み出せると私も考えています。CTVはこれから伸びていく市場ですから、今のうちに実験してみると良いのではないでしょうか。

佐々(Adjust):Adjustではビデオリサーチさんと連携して、地上波テレビCMの効果を測るサービスも提供しています。テレビCMを出稿されている企業のご担当者様は、ぜひご活用ください。最後にお1人ずつ、今後の展望をお話しいただけますでしょうか?

綾瀬(ABEMA):CTVで見られるコンテンツを今後整備していく予定です。広告フォーマットもアプリ事業者の皆様にとってより使いやすいものにできるよう、Adjustさんと連携を進めています。そしてフォーマットに限らず、新しいチャレンジができる広告メニューを開発していきたいです。

野村(FOD):多くの企業にCTV広告をぜひ試していただきたいです。「こういうことやってみたい」というご要望があれば、当社は協力できると思います。広告主の皆様が出稿しやすい広告商品を開発していきたいです。

矢部(TVer):最も注力すべきは、共通のメジャメントをつくることだと考えています。先日Adjustさんと直接連携し、TVerで配信するCTV広告の効果をAdjust上で計測できるようになりました。これからも広告主、広告会社、Adjustさんを含め全員にとってのベストを探ることに尽力したいです。

佐々(Adjust):当社ではCTV広告の事例をさらに蓄積して、知見を共有していきたいと思っています。ともにチャレンジしていただける広告主の方は、ぜひお声がけください。綾瀬さん、野村さん、矢部さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:adjust株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/27 10:30 https://markezine.jp/article/detail/43169

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