SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

Web3時代、本場のイマは、どうなっているのか?シリコンバレー訪問記

Web3、DAO、NFT…知識だけではなく、実感せよ!佐藤達郎のシリコンバレー訪問記


Web3、DAO、NFTなど、テクノロジーの新潮流を整理

 僕も、長く広告会社に勤めて、今も大学教員/研究者として広告コミュニケーションやマーケティングに関わり続けているので、当然のようにWeb3の基本の基本は、記事などに目を通す形で自分なりに理解はしているつもりです。

 自分の理解で言えば、ウェブ1.0は文字ベースで一方通行のコミュニケーション。2005年頃から始まったウェブ2.0は、ユーザーが作成したコンテンツがメインの双方向的なもので、また画像や動画も飛躍的に向上した。で、次が、2020年代からのWeb3だと言えるでしょう。

 自分の頭の中にあることだけでいったんWeb3を整理しておくと、ウェブ2.0がGAFAMと呼ばれる巨大プラットフォーム主体だったのに対して、DAO(分散型自律組織)と呼ばれる、中央集権的なプラットフォームに頼らないコミュニティによる活動が主体となり、そうした動きを可能にするのがNFT(非代替性トークン)などのブロックチェーン技術である、といったところです。このシリコンバレー滞在を通じて、思考の整理は深まるのか、期待しています。

 
サンノゼにあるAdobe本社

 話は少し逸れますが、僕はここ3年ほど国内移住者についても研究しています。東京でも活躍していた30代や40代が「東京は(中央集権的な大都市は)もうイイヤ!」と縁もゆかりもない地域に移住する“新型移住者”の増加が観察されていて、勝手にWeb3の動きに重ね合わせて眺めていたりもしました。

 それでも、もう少し深く詳しく、実感を持って学んでみたい、と、武富さんに声をかけてもらった時に、考えました。僕はもう60代ですが、政府が言うところの“リスキリング”とも呼応するのか、自分に関係のある分野で、今起きていることを、実感を持って知りたい、学びたい、という欲求は強く持っています。

 実は前にも一度、広告会社社員だった頃に、テクノロジーの新しい潮流を肌で感じて、業務に活かし、その会社の若手にも伝えようと、少し後輩の同僚達とシリコンバレーを訪れ、Google本社を訪問したりしたことがあります。

 あれから15年あまり。Web3時代を迎えたシリコンバレーは、一体どんな風に変わっているのか、しっかりと見て、聞いて、実感して来たいと思います。

次のページ
なぜシリコンバレーで起業するのか。日本人の起業家を取材

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Web3時代、本場のイマは、どうなっているのか?シリコンバレー訪問記連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

佐藤 達郎(サトウ タツロウ)

多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論/メディア論)。2004年カンヌ国際広告祭フィルム部門日本代表審査員。浦和高校→一橋大学→ADK→(青学MBA)→博報堂DYMP→2011年4月 より現職。
受賞歴は、カンヌ国際広告祭、アドフェスト、東京インタラクティブアドアワード、ACC賞など。審査員としても、多数参加。個人事務所コミュニケーション・ラボにて、執筆・講演・研修・企画・コンサルなども。また、小田急エージェンシーの外部アドバイザー、古河電池の社外取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/09/01 08:53 https://markezine.jp/article/detail/43246

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング