視聴数13万人超、投票約7万票で認知拡大を実感
定量的な結果としては、はじめの緊急特番生放送の視聴数は11万人超え、開票特番は13万人超えに。投票数は、ネットから約2万票、オフラインから約5万票で、合計約7万票にのぼった。
「生放送は1ヵ月半ほどで2万人近く増え、かなり認知拡大が進みました。投票数に関しては、オフライン投票の目標は2万票でしたので、ダブルスコア以上の成果です」(瀧口氏)
オフラインの投票に5万票も集まった理由として、動画制作や投票ブース作りなどにモチベーション高く取り組んだ、各店舗の社員の存在が大きかったと星野氏は振り返る。
「最初の生放送で11万人もの方が見てくださったことで、士気が上がりました。地域連携では、ジェフ千葉レディースの選手やご当地アイドルの方々も投票を呼びかけてくれました」(星野氏)
結果発表後の事後施策としては、各店でマニフェストを実施。1位になった大阪のセブンパーク天美では、同店のキャラクターの声優を務める狩野翔さんに、ボーカロイド曲の『無限∞VISION』を歌ってもらった。
中には、マニフェストで掲げたクリアファイルを求めて、オープン前から50~60人の待機列ができた店もあったという。ほかにも購入特典でポーチをプレゼントする施策では「来店誘導にプラスして実売でも成果が出た」と星野氏は語った。
勝率アップのために、パートナー選びが重要
今回の施策が成功したポイントについて、瀧口氏は3つのポイントを挙げた。1つ目は、サブカルに精通したチームメンバーが、お客様にメリットがあり、おもしろがってもらえる、「ファンを動かす施策」を考えられたこと。
2つ目は、デジタルで認知を広くとり最終的にはリアル店舗に誘導する、デジタルとリアルの掛け合わせをしっかりと施策に落とし込んだこと。3つ目は、関係者が前向きになる実績とムーブメント作りにあったと分析。
「1回目の生放送で11万人に視聴されたことで、店舗のみなさんも含め関係者が勢いづきました」(瀧口氏)
加えて野村氏は、ドワンゴが「各店スタッフの様々な声を吸い上げて形にしてくださった」ことが大きかったと付け加えた。
ドワンゴでは、リサーチからプランニングまで一貫した形でサービスを提供している。
今回活用したニコニコ超会議は、「ニコニコの(だいたい)すべてを地上に再現する」をコンセプトに、ネットとリアルで開催する大型イベントだ。2023年のリアル会場への来場者は2日間で約12万人。Web・SNSのインプレッションはいずれも前年を上回る盛況ぶりだ。なお56の企業・自治体・団体が、協賛や出展を行った。
「企業様からの満足度も非常に高く、うれしいお声をいただいております」と話した上で、大野氏は下記のように話し、セッションを締めくくった。
「ビジネスには、必ず成功するという確実な解はありません。ただ、知見や経験の豊かなパートナーを得ることで勝率アップを図ることは可能です。まずはオリエンテーションで、企業様の課題の詳細にヒアリングさせてください。その上で複数の企画を立案し、ご提案します。様々な形で、業種×カルチャーの新しい組み合わせができることを楽しみにしています」(大野氏)
ニコニコのソリューションに興味を持っていただいた企業様へ
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