インプットとアウトプット、両方の場を用意
MZ:成松さんは山形のご出身ではないとのことですが、きっかけは何でしたか。
成松:私も2020年の4月に大学に入ったため、コロナ禍での学生生活でした。Twitter(現X)でモンテディオ山形のインターンがオンラインで実施されていることを知り、横浜から参加したのが最初にこのクラブと関わるきっかけでした。
就職活動のタイミングで、先ほどの我妻さんと同じく自分が何をしたいかわからず悩んでいた時、インターンのミーティング中に山﨑さんがこのプロジェクトを紹介してくれました。先ほどお話にあった通り、モンテディオ山形はこれまでも学生との連携活動が盛んでした。だからこそU-23マーケティング部にも安心して飛び込めました。
MZ:U-23マーケティング部では、具体的にどのような活動を行ったのでしょうか。
山﨑:マーケティングの知識をインプットする場と、学んだことを実践するアウトプットの場を組み合わせています。
インプットの場では、マーケティングの全体像をはじめリサーチやSNS、コンテンツマーケティングなど各領域の識者を招いた講義を実施。サッカークラブだからとスポーツ領域に偏ったインプットにならないよう、質の高い講義にこだわりました。
アウトプットの場としては、メンバーが広報・イベント企画・チケット販促・グッズのチームにそれぞれ分かれて、シーズン中のいくつかの試合で様々な取り組みを行いました。2023年10月8日の試合は「U-23マーケティング部プロデュースデー」と題してプロジェクトの最終ゴールに設定し、全チームが集大成として企画や準備を進めていきました。
納得感ある形でのコミュニケーションを重視
MZ:取り組みにおけるポイントを教えてください。
山﨑:チームビルディングの観点は強く意識していましたね。Z世代は議論の場であまり喋らない傾向が伺えたので、毎回グループワークなどを取り入れながら、個人間でしっかりコミュニケーションを取れるような土台作りを行いました。

山﨑:各チームの学生が主体でプロジェクトを実行し、私たち社員がメンターとしてサポートやフィードバックをしていきました。その結果、最後のU-23マーケティング部プロデュースデーではメンバー全員でイベント企画からプロモーション、実行までトータルでのプロデュースを達成できました。
また、目的意識を共有することも重視しています。共通のゴールや数字上の目標を設定し、それを達成するための施策を考えて、実行後の振り返りまで行っていくことを大切にしました。

山﨑:あらかじめ定めた目標や行動指針をベースにやり取りすることで、Z世代側も「よくわからないけど急に指摘された」と思わず、納得感ある形でコミュニケーションが実現できたと感じますね。