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TikTokのトレンドから学ぶ、縦型動画の攻略法

TikTokでユーザーに好かれる広告を作るために、知っておくべき前提知識

 昨今注目を浴びている「縦型動画」の現在と展望についてお届けする本連載。TikTokをはじめとし、数多くの縦型動画のマーケティング支援を実施しているオプトが、TikTokのトレンドをもとにTikTok広告の分析や制作方法などに関してお伝えします。第1回は、「ユーザーから好かれる広告」を制作するための前提知識について、TikTokの基本情報を踏まえてお伝えします。

TikTok並びに縦型動画の概要をつかむ

 まず、最初にTikTokと縦型動画の概要について解説していきます。

 ※本記事で使用する「広告」はSNSや動画プラットフォーム上で配信されている広告を指し、「クリエイティブ」はその広告に使用されている動画/静止画・文字・エフェクトなど、広告を構成する各要素と定義しています。

TikTok・TikTok for Businessとは?

 TikTokとは、ショートムービープラットフォームです。ユーザーは数秒から数分程度の動画を音楽やエフェクトなどを活用して作成・共有することで、自身が投稿した内容と近しい興味を持つユーザーとのコミュニティを構築することができます。

 TikTokには、TikTok for Businessを介して誰でも広告出稿をすることができます。広告主様の目的に沿ったキャンペーン設計ができるため、ユーザーに対して、認知から購買までをフルファネルでインタラクティブにアプローチすることができます。弊社でも幅広い業種の広告主様とTikTok広告のお取り組みを拡大しております。

縦型動画が注目を浴びている理由

 TikTokの特徴は、なんといっても「縦型フルスクリーン」であること、さらにそれが現代の「モバイルファーストの時代」とマッチしている点にあります。

 縦型フルスクリーンとは、テレビやこれまでの動画プラットフォームのような横長ではなく、縦型に動画が表示され、画面いっぱいにコンテンツが表示されることを指します。

 縦型動画は、モバイル端末向けの仕様となっており、ユーザーは画面いっぱいに表示されたコンテンツを視聴します。さらに、上下にスクロールすることで動画を切り替えられるため、いくつもの短尺動画を飽きることなく楽しめます。また、TikTokのユーザーの多くは、音声ONで視聴することも特徴です。

 他のSNSや動画プラットフォームにおいても縦型で動画を見るフォーマットはありますが、縦型動画がプラットフォーム上においてメインとなる仕様になっているのは、把握している限りTikTokだけです。スワイプすることで好きな動画だけを選びストレスなく動画を閲覧する、という新しいプラットフォーム上での楽しみ方、そして文化を生み出しました。

 またTikTokには「おすすめ」フィードという機能もあり、TikTokユーザーの多くは、主にこのフィードから動画を視聴しています。TikTok独自のレコメンドシステムによって、ユーザーの興味関心・過去の視聴履歴などをもとに厳選された動画が表示されるため、ユーザーは自身の趣味嗜好に沿ったコンテンツやクリエイターを発見することができます。

各世代における利用率

 TikTokは、学生や若年層だけが利用するプラットフォームだと思われる方も多いかもしれませんが、2017年の日本でのサービス開始から、ユーザー層は年々広がりつつあります。

 ここで、2018年度と2022年度の利用状況を比較してみましょう。各世代のTikTok利用率(図1)に関しては、やはり10代の伸びが顕著ですが、他の世代においても、この5年間で大きな伸び率となっています。また、男女別(図2)の比較においても、それぞれ約20%増となっており、データから見ても人々の日常にTikTokが溶け込み始めているといえます。

※TikTokは、13歳以上が利用できるサービスです。

 ※参考「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」(2018)
「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」(2022)

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この記事の著者

瀬戸口 諒(セトグチ リョウ)

 1997年生まれ。大学卒業後、2020年にオプトへ入社。学生時代にSNSマーケティングに興味を持ち、入社後はSNS領域にて食品、飲料など様々な企業アカウントの運用を担当。2022年からは、TikTok促進の一環でTikTokクリエイティブアナリストも務めており、クリエイティブ案・事例創出に注力している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

渡邊 呂笑(ワタナベ ロエ)

 1998年生まれ。早稲田大学国際教養学部を卒業後、2020年にオプトへ入社。入社後はアフィリエイト領域にて金融案件を中心にメディア様向き合いを担当。2022年からはTikTok, Facebook/Instagramのプラットフォーム担当となり、社内に対してプロダクトなどの導入推進に従事。TikTok促進の一環で...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2024/02/07 09:00 https://markezine.jp/article/detail/44506

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