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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

【100号特集】24社に聞く、経営構想におけるマーケティング

唯一無二の商品で他社との差別化を図る三井住友カード 「老舗なのに新しい」企業イメージを育む

Z世代向けプロモーションや社会貢献につながる企画も

──近年特に力を入れてきたマーケティング活動(施策)は何でしょうか? 具体的なお取り組み内容をお聞かせください。

 獲得に関しては正攻法をとっています。データ分析ツールを使って重回帰分析をしながら、ターゲットごとに最適な配分を探りつつ広告を出稿しています。

 たとえばZ世代向けのプロモーションでは、Z世代から熱狂的な支持を得るYouTuber「くれいじーまぐねっと」を起用し、WebCMを制作・公開しました。動画では、学生が三井住友カード(NL)を持つことで、コスパ・タイパ・“学パ(学生生活のパフォーマンス)”が上がる様子をポップに表現しました。さらにTikTokではオリジナルソング「学パあげてこ」に合わせたダンス動画も公開したほか、Xでは学パをあげるルーティン「#学パあげルーティン」を募集するキャンペーンを実施。ポストした方の中から抽選を行い、Vポイントギフトをプレゼントしました。ほかにも大学の生協のレジに置かれた端末で動画を流すなど、クロスメディアでプロモーションを展開しています。

──クレジットカードを持つことに対する学生のハードルを下げられそうですね。

 また、カードの利用を通して社会貢献ができる取り組みも行っています。定期的に開催している「Vポイント祭」では、ポイント還元のほか、キャッシュレス決済を通じたサステナブルな世の中づくりに貢献する取り組みの一環として、エントリー数に応じて社会課題解決に取り組む団体への寄付を実施したのです。参加者からは「寄付できるから参加した」との声も頂戴しました。

 最近は、企業が展開する企画を通じて社会貢献をしたい方が増えている印象です。今後も増えていくと考えています。「利得追求」と「社会貢献」を地続きのものとして捉える考え方が浸透してきているのではないでしょうか。

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アジャイル型の導入で組織強化を図る

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/20 10:47 https://markezine.jp/article/detail/45480

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