Z世代向けプロモーションや社会貢献につながる企画も
──近年特に力を入れてきたマーケティング活動(施策)は何でしょうか? 具体的なお取り組み内容をお聞かせください。
獲得に関しては正攻法をとっています。データ分析ツールを使って重回帰分析をしながら、ターゲットごとに最適な配分を探りつつ広告を出稿しています。

たとえばZ世代向けのプロモーションでは、Z世代から熱狂的な支持を得るYouTuber「くれいじーまぐねっと」を起用し、WebCMを制作・公開しました。動画では、学生が三井住友カード(NL)を持つことで、コスパ・タイパ・“学パ(学生生活のパフォーマンス)”が上がる様子をポップに表現しました。さらにTikTokではオリジナルソング「学パあげてこ」に合わせたダンス動画も公開したほか、Xでは学パをあげるルーティン「#学パあげルーティン」を募集するキャンペーンを実施。ポストした方の中から抽選を行い、Vポイントギフトをプレゼントしました。ほかにも大学の生協のレジに置かれた端末で動画を流すなど、クロスメディアでプロモーションを展開しています。
──クレジットカードを持つことに対する学生のハードルを下げられそうですね。
また、カードの利用を通して社会貢献ができる取り組みも行っています。定期的に開催している「Vポイント祭」では、ポイント還元のほか、キャッシュレス決済を通じたサステナブルな世の中づくりに貢献する取り組みの一環として、エントリー数に応じて社会課題解決に取り組む団体への寄付を実施したのです。参加者からは「寄付できるから参加した」との声も頂戴しました。
最近は、企業が展開する企画を通じて社会貢献をしたい方が増えている印象です。今後も増えていくと考えています。「利得追求」と「社会貢献」を地続きのものとして捉える考え方が浸透してきているのではないでしょうか。
