よくある疑問「苦手な描写」「商用利用のルール」
ここからは、画像の生成についてよくある質問に回答します。
Q1.ChatGPTが苦手な作業はある?
先述のように、文字の生成(特に日本語)が苦手です。なお、英語はスペルも正確に出力してくれることが多いです。
また、人の顔は意図せずともいわゆる「美男美女」になってしまいます。たとえば、「ブサイクにして」とか「平均的な顔にして」と頼んでも大して変化しません。実際にこのような指示をして、最初に挙げた画像(下図の左)の別バージョン(下図の右)を生成しましたが、あまり変わりませんでした。それどころか、若返っているようにも見えます。

何度やってもこのレベルから下がりません。しつこく食い下がると、「ブスとかそういう表現は良くないですよ」と怒られます。
Q2.商用利用しても良いの?
問題ありません。ChatGPTで生成した画像やイラストは、企業Webサイトやプレゼン資料などに使ってもOKです(同社の利用規約)。そうでなかったら、生成した意味がないですしね。
Q3.著作権、肖像権を無視して生成してくれる?
当然ながらしません。たとえば、有名人の画像を与えて「イラストにして」とか、「『ワンピース』のルフィがカフェでコーヒー飲んでいる絵を書いて」は拒否されます。しかし、芸術作品の模倣には割と応えてくれます。
芸術作品のタッチを模倣することも ただし回数制限に注意
実際に芸術作品の雰囲気やテイストを模倣させてみましょう。たとえば先ほどの路地の写真を「ゴッホのタッチで絵画にして」と伝えると次のように出力してくれました。

そこはかとなくゴッホ感があります。次に、「葛飾北斎の富獄百景のタッチにして、背景には富士山を入れて」と指示すると……。

また、「映画『ブレードランナー』のサイバーパンク風にして」と指示すると……。

おぉ、雰囲気が出ていますね。雨で濡れた街並みが『ブレードランナー』らしくもあり、『攻殻機動隊』らしくもあります。
このように、絵心がなくても、文字だけで生成できるのは楽しいものです。ぜひ、試してみてください。ただし、特定の時間内での利用回数に制限が設けられていることがあります。筆者は画像を夢中で作りまくっていたら、「やりすぎです。◯時間後に帰ってきてください」といわれたことがありますので、そこだけはご注意を。