SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

社会価値創出につながる事業推進の在り方とは?

ユーザー・小売・メーカー、誰にとっても便利なリユースを目指すLoopに聞くパートナーシップの重要性

グローバル対策、環境意識……パートナーの目的は様々

──パートナー企業はどのような課題感から参画されているのでしょうか?

 既存の大量生産システムはある程度コストコントロールが可能です。一方、Loopのようなプリフィルな循環型の製造ラインはほとんどの企業にありません。そのため、商品を準備するためのコストが高く、儲けがあまり出ないという大きな課題があります。

 もちろん、プリフィル方式で大量生産すれば変わってくるかもしれませんが、ユーザーの意識が変わっていなければ買ってもらえないので、スモールスタートが必要です。スケールするためのコスト負担という課題も出てきます。

 それでも行う理由は企業によって様々です。たとえば、グローバル企業の場合は海外市場を意識しています。ヨーロッパはリユースが盛んで、法規制による強制力も出てきています。特にフランスのユーザーは環境への意識も高いですし、世界の流れを見るに、日本でも長い目では変化していくと考えられます。

 ですから、将来を考えて実験的に取り組むケースがあります。これくらいのコストをかけて、これくらいのユーザーの反応があったといったことを計測している会社もあります。

 また、環境への意識が高く、使い捨てから再利用へ切り替えたいという考えの企業もあります。たとえば、イオンは30年以上前から積極的に環境保全活動に取り組んでいます。オーガニックコスメを取り扱うネイチャーズウェイは、できる限り製造責任を持ちたいという意識を持ち、環境負担を減らすために、Loopにも参画しています。

 企業によって考え方は本当に様々です。ですが、法的には必要性がなく、どうしてもやらなければならないわけでもない、この取り組みを自社の判断でやっていこうと決断した共通点があります。これは素晴らしいことだと思います。

次のページ
「みんな」でやる重要性とは

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
社会価値創出につながる事業推進の在り方とは?連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/08/30 09:30 https://markezine.jp/article/detail/46169

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング