地上波だけでなくポッドキャストも
──本号では、社会価値の創出につながる自社の事業を広めるための有効な手段として、J-WAVEの番組スポンサードを紹介します。実際に、企業が協賛番組を放送するまでの具体的なステップを教えてください。
ケースバイケースではありますが、まずクライアントや広告会社と当社で協議し、伝えたい課題やメッセージ、ターゲットなどをクリアにします。その上で、最適なメニューや時間帯、切り口、ナビゲーターを当社からご提案する流れが多いです。J-WAVEにはビジネスに関心の高いリスナーが多い番組もあれば、カルチャー寄りの番組もあるため、番組のトンマナとクライアントの目的を照らし合わせながらご提案します。
──既存の番組への協賛以外にも、スポンサードの方法はありますか?
はい。J-WAVEでは、様々な形式の協賛・広告メニューをご用意しています。
J-WAVEの主な協賛・広告メニュー
スポット:回数や期間などを指定して放送するタイプのラジオ広告
タイム:番組やコーナーにスポンサードする協賛形態。番組内で企業名とCMが流れる。既存の番組の一部コーナーを活用する場合のほか、コンセプトや出演者などをJ-WAVEとともに考え、オリジナルの番組や特別番組をつくるプランもある
ポッドキャスト:タイム同様、既存のポッドキャスト番組において一部コーナーを活用したり音声CMを出稿したりするプランのほか、ブランデッドポッドキャストを制作するプランもある
イベント:J-WAVEが主催するイベントへの協賛メニュー。会場でのブース出展や告知などが可能
これらのメニューは、企業様のニーズや予算に応じて組み合わせることが可能です。スポットであれば1回から出稿していただけますが、複数枠で出稿される企業様がほとんどです。オリジナルのポッドキャスト番組を制作する場合は、エピソード数や起用するナビゲーターなどによって費用が異なります。そのほか、祝日の朝9時から17時55分までお届けしている特別番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL」に協賛いただき、9時間にわたる1社の冠番組として放送するメニューもあります。
ナビゲーターの選定や番組構成でプロの手腕が光る
──J-WAVEを活用して、社会価値の創出につながる取り組みを発信している企業の事例はありますか?
先ほど名前を挙げた2社の事例をご紹介します。ENEOS様と『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』をスタートした当初は、世間においてSDGsへの理解が今ほど進んでいなかったこともあり、リスナーがナビゲーターと一緒に学べる番組スタイルをご提案しました。親しみやすいキャラクターで知られる堀田茜さんを起用し、毎回ゲストを招いてSDGsの詳細や達成するための取り組みについて学ぶ形式です。ENEOS様の製油所や次世代サービスステーションを堀田さんが取材した回や、SDGsをテーマにしたイベント内で公開収録を行った回もあり、自然な形で自社のお取り組みを発信していただいています。
従来品と比べた排出CO2eの削減率を可視化するデカボスコアを、企業・団体に向けて提供されているEarth hacks様は「デカボスコアという言葉をより多くの生活者に知ってもらいたい」という強い目的意識をお持ちでした。そこで、毎回異なるゲストにオフの日の過ごし方をうかがいながら、時々デカボ目線の“褒め”が入るポッドキャスト『offの日、どっちっち?』をJ-WAVEで制作・配信しています。ゲストの行動に対して、Earth hacks CEOの関根澄人さんが「それはデカボですね」というキラーフレーズで褒めることにより、リスナーの方々に言葉や意味を印象づける狙いです。
『offの日、どっちっち?』のような月2回の配信枠では、リスナーとのタッチポイントを継続的に持つことが可能です。Earth hacks様の場合はスポット広告で番組の告知を行っているため、多くのリスナーを集めることができています。地上波で番組の認知を広げるためにスポット広告を活用しつつ、コンテンツ自体はポッドキャストで展開するという座組みです。