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Instagram運用2.0──アルゴリズムに依存しないクロス戦略

分解して考えるInstagram広告 オーガニックと広告のシナジーに導く二つの最適化

オーガニックと広告のシナジー リーチの重複による広告効果の向上

 Instagramのアカウント運用において、オーガニックなリーチやインフルエンサーを通じたリーチと、広告経由でのリーチが重なることは、広告効果の向上に大きく寄与します。

ユーザーの認識強化による広告効果の向上

 ユーザーが同じブランドやサービスを複数のチャネルで繰り返し目にすることで、そのブランドに対する認識が強化されます。これは「単純接触効果」とも呼ばれ、同じ広告を何度も目にすることでユーザーの信頼感や親近感が高まる現象です。オーガニックコンテンツやインフルエンサーによる自然なリーチと、広告経由でのリーチが重なることで、単純接触効果がさらに強化され、ユーザーはそのサービスに対して好意的な印象を抱きやすくなります。

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【クリックすると拡大します】オウンドメディアやインフルエンサーの影響で相乗的にCPAが低下していくイメージ図 

実際の広告運用への応用

 実際の広告運用において、このリーチの重複を活用することで、広告費を効果的に使用することが可能です。たとえば、インフルエンサーキャンペーンを実施する際、その内容に関連する広告を同時期に配信することで、リーチの重複を意図的に作り出し、広告効果を最大化できます。また、オーガニックでエンゲージメントの高いコンテンツを広告に転用することで、さらにリーチの重複を増やし、CPMやCPAを改善することが期待できます。

まとめ:オーガニック・広告の両軸にユーザー視点を組み込む

 Instagramにおける広告運用の成功には、オーガニックな取り組みと広告戦略の緊密な連携がますます重要になっています。今日の広告の世界では、単に商品やサービスを押し出すだけでなく、ユーザー視点に立った便益を提供することが求められています。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することで、広告の効果は飛躍的に向上します。

 特に、クリエイティブのABテストでは差がつきにくくなっている現状を踏まえると、オーガニックコンテンツやインフルエンサーを通じたリーチとの連動がより一層重要です。繰り返しになりますが、オーガニックでエンゲージメントの高いコンテンツを広告に転用し、ユーザーに対する一貫したメッセージを届けることで、CPMやCPAを改善し、広告のパフォーマンスを最大化することが可能です。今後の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

下村 健太(SAKIYOMI)(シモムラ ケンタ)

2020年、学生時に立ち上げ時のSAKIYOMIへ長期インターン生として参画。大学院卒業後、運用代行事業のマネージャーを務め複数者のコンサルティングに従事。運用代行の納品責任者を経て現在、事業責任者を務め、100案件、150名組織の事業開発に携わる(参考:ブログYouTubeチャンネル)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/08/28 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46594

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