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Instagram運用2.0──アルゴリズムに依存しないクロス戦略

業界の特性に応じてInstagram運用をどう変える?不動産/美容コスメなどを例に手法解説

不動産業界では「教育段階」「ニーズの変化」を強く意識

 不動産業界は、比較検討や教育プロセスが非常に長く、意思決定に関与するレベルが高い業界です。そのため、購買フェーズは複雑で、消費者は多様なマーケティングチャネルを通じて、様々なコンテンツとコミュニケーションを行いながら、最終的な購買に至ります。

 Instagram上での戦略では、認知フェーズで視覚的に魅力的なコンテンツ(リールや高品質の写真)を使い、次の段階で専門的な情報を提供することが効果的です。

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 総合的に見れば、単なる認知獲得以上に、比較検討フェーズのユーザーの遷移率を向上させることが重要でしょう。教育段階に重点を置き、ユーザーに対して信頼性のある情報を提供することで達成できます。

 ただし、認知フェーズでは情緒的・感情的要素が重要です。たとえば「憧れの家」「住みたい家」といった感情的な要素が、購買プロセスの最初のフックになります。比較検討フェーズに入ると、消費者の意思決定は理性的なものにシフトする。このことに注意が必要なのです。下記のように、行動とニーズは変化するため、求められる情報に合わせて届けるチャネルも変えていくようにしましょう。

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美容コスメ業界では「美容感度」「UGC」を重視

 美容コスメ業界では、ターゲットの「美容感度」に応じたアプローチが必要です。特に、美容にこだわりを持つ層(いわゆる“美容オタク”層)を最初に取り込むことが、口コミや評価の拡散につながります。彼らのレビューやSNS投稿は、他の潜在顧客に対してリアルな体験を共有する力があります。

 美容コスメは消費者の口コミや使用感が重要視されるため、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用が欠かせません。自社製品を使った消費者の投稿が他のユーザーに信頼を与え、購入意欲を高めます。UGC発生を促すのに有効となるのが、インフルエンサーの起用です。その投稿を通じて、視覚的な疑似体験を提供し、消費者が商品を試したくなるように誘導します。多角的な視点でのコンテンツ提供により、ブランドの信頼性がさらに高まります。

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 施策を単発で終わらせず、継続的にUGCを促進することで、「消費者同士が自然にブランドの認知を広めていく環境」を作ることが重要です。キャンペーンやコンテストを通じてユーザーの参加を促し、UGCが持続的に生み出される文化を形成します。

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 次はこれまでと趣向を変え、特定の業界における活用ではなく、企業が採用活動にInstagramを使う場合を考えてみましょう。別の視点が重要になります。

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採用活動を支援するInstagram 二つのポイント

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この記事の著者

下村 健太(SAKIYOMI)(シモムラ ケンタ)

2020年、学生時に立ち上げ時のSAKIYOMIへ長期インターン生として参画。大学院卒業後、運用代行事業のマネージャーを務め複数者のコンサルティングに従事。運用代行の納品責任者を経て現在、事業責任者を務め、100案件、150名組織の事業開発に携わる(参考:ブログYouTubeチャンネル)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/09/26 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46599

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