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総再生回数1億を突破 バイトル×アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」事例から学ぶ、高校生向け施策成功の秘訣

コラボ動画の総再生回数が1億回突破

━━施策の具体的なKPIについて教えてください。

 まず、私たちは、学生のバイト探しにおける求人媒体利用率NO.1を本プロジェクトのKGIとして設定していました。その達成に向けて、KPIとして第一に重要視していたのは「リーチ数」です。これは、一定数目標リーチに届かないとブランドリフトにつながらないためです。先述の通り、高校生以下に対してのターゲティングを制限しているメディアも多く、これによりリーチ数が直接測れない媒体もあるため、動画の再生数を基に算出しています。KPIに対して他にも、ブランドの第一想起や利用意向、バイトル内での求人応募率の変化などもトラッキングしていました。

━━同プロジェクトにより得られた効果を教えてください。

 バイトル公式YouTube、TikTok、Xにおけるアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」とのコラボ動画ののべ再生数が、1億回を突破(集計期間:2024年3月4日~8月26日)。また、リーチ数はKPIに対して227%と目標値を大幅に上回ることができました。このキャンペーンに加えて、高校への出張授業などからメディア露出の機会も多く得られたため、プロジェクトとして2億円分以上の広告価値をオーガニックで出すことができました。これらの効果により、高校生からの応募数は、対昨年比で+37%以上という結果が得られています。

━━ユーザーからは施策に対してどのような反応がありましたか?

 配信した各媒体で多くのファンからポジティブなコメントをいただき、当社が実施したプロモーション史上、コメント数が一番多い施策となりました。

 コメントの内容も「アニメの2期が始まったかと思うほどクオリティが高い」や「高校生になったらバイトルを使いたいです」など、好意的なものばかりで、コミュニティにしっかり受け入れてもらうことができたと感じています。

【クリックすると拡大します】
ユーザーからのコメント

界隈に合わせたコミュニケーションで市場を創造し続ける

━━成功した今回のプロジェクトから考えると、企業が行う施策を多くの人に受け入れてもらうために必要なことは何でしょうか

 何らかのカルチャーを入口にしてその周辺の生活者と関わろうとするなら、企業側がその界隈が有する独自文化に合わせる意識を持つことが非常に重要だと考えています。その上で細かくコミュニケーションを設計しストーリーを作ることで、企業からの発信であっても多くの人に受け入れてもらえるようになると考えています。この考え方は再現性もあると思うので、次のキャンペーン設計にも活かしていきたいと考えています。

 また、施策を行う際には、当社がその事業を行う理由や企業として事業にかける思いをユーザーにしっかりと伝えることが大切です。そうすることで、多くの人から共感が得られ、施策を前向きに受け入れてもらえるようになります。これが最終的には拡散にもつながっていくと思います。

━━最後に今後の展望を教えてください。

 現在、日本の労働人口は、年々減少しています。そんな状況だからこそ、300万超の高校生に対してバイト市場を創造していくことは、当社にとって非常に大切なことであると考えています。また、当社は、高校生一人ひとりが自分らしく生きていく、自分らしく働ける社会の実現を目指していきたいとも考えております。今後も新たな世代に対してのアプローチを継続して行うことで、高校生のバイト市場を活性化していきたいと思います。

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この記事の著者

土屋 典正(編集部)(ツチヤ ノリマサ)

法政大学法学部を卒業。新卒で人材派遣の会社にて営業職を経験し、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。

 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46718

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