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生成AI時代の口コミ分析──Revuze CEOに聞く、3つのトレンドとグローバル企業成功の鍵

 ユーザーが気軽にレビューを投稿し、SNSで意見を発信することが当たり前になった現代。企業を取り巻く口コミ情報はかつてないほど増加しています。企業のマーケティングにおいてVoC(Voice of Customer:顧客の声)は貴重な情報源であり、VoC分析の重要性も高まっています。本稿では、生成AIを用いてインターネット上の顧客レビューを収集・分析するツールを提供するRevuze(レビューズ) CEOのGuy Yair(ガイ・ヤイル)氏に、VoC分析のグローバルトレンド、日本市場の現状と課題を伺いました。

なぜ今、VoC分析に注目すべきなのか?

──まずは、自己紹介をお願いします。

 Revuze CEOのGuy Yairです。25年以上テクノロジー業界でリーダーシップを取り、直近10年はリテール分野に注力してきました。今日は、ブランドが顧客の声を活用し、ビジネスパフォーマンスを向上させる方法についてお話しします。

Revuze CEO Guy Yair氏
Revuze CEO Guy Yair氏
テクノロジー業界で25年以上の経験を有し、CEOやCROとして、20人から400人規模のグローバルチームを構成・指揮。ITインフラ、サイバーセキュリティー、カスタマーエクスペリエンス、デジタルトランスフォーメーション、SaaS、通信、小売、産業の各分野において、民間・公共のスタートアップから大企業での経験を持つ

 まず初めに、問題提起から始めたいと思います。現在、ブランドは市場の動きや消費者の嗜好の目まぐるしい変化への対応に苦戦しています。だからこそ、顧客の“生の声”を理解し、活用することが重要になっているのです。

 しかし、従来の市場調査ツールや手法、たとえばアンケート調査やグループインタビュー、パネル調査といったものは、あまりにも時間を要する上に高額なため、実用的なインサイトをリアルタイムに得たいブランドの期待にほとんど応えられていません。

VoC分析において、生成AIは「ゲームチェンジャー」

──従来の市場調査の限界を乗り越えるために、Revuzeは生成AIをどのように活用しているのでしょうか?

 AIはVoC活用を大きく変える「ゲームチェンジャー」です。何千億という量のレビューデータがAIによって収集・分析されることで、信頼性がより高く有用なデータになりつつあります。

 Revuzeは強力なAIエンジンを駆使して「Amazon」「Walmart」「Best buy」など、世界中のあらゆるEコマースサイトからオンラインレビューデータを大量に収集します。それらを、カテゴリーレベルとSKU(在庫管理上の最小の品目数を数える単位)レベル別に整理し、重複を除去して、データがクリーンで信頼できるものであることを確認します。

 そして、購入者のフィードバックの文脈を理解し、様々なトピックについてセンチメント(感情)分析を行い、実用的な洞察を提供しています。

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VoC分析の世界的な3つのトレンド

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この記事の著者

竹上 久恵(編集部)(タケガミ ヒサエ)

早稲田大学文化構想学部を卒業後、シニア女性向けに出版・通信販売を行う事業会社に入社。雑誌とWebコンテンツの企画と編集を経験。2024年翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/11/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/46942

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