日本人のAlexaツールバー利用が減った
アレクサの統計は世界中を相手にしているので、アジア等のネットの活動が活発になるほど、日本のネットユーザの活動は相対的に小さくなっていきます。(参考記事:「日本のネット業界とWeb 2.0が下り坂って本当?」,ITpro)つまり、日本のサービスの場合、大きく伸び続けていないサービスはすべて、実際にはアクセスが伸びていてもアレクサでは右肩下がりになる可能性があるのです。
さらに、それに加えて、Alexaツールバーのインストールベースが減少する要因はたくさんあります。
主なものとしては、まず、PCやブラウザの変更。Internet Explorerは6から7に、Firefoxは2から3に移行しつつありますが、PCの買い替えやブラウザのアップデートの際に「使っていない」等の理由でAlexaツールバーを再インストールしないことはあるでしょう。
また、アンチウィルス製品の中には、閲覧しているURLを外部に送信するAlexaツールバーを好ましくないソフトとして排除するものもあります。個人や会社でのアンチウィルス製品の普及によっても、日本人のAlexaツールバー利用は減っている可能性もあります。
パソコンではなくモバイルでの視聴に移った
これもアレクサ絡みではよく見落とす人がいますね。
mixi(ミクシィ)とSecond Life(セカンドライフ)をAlexa(アレクサ)で比べても無意味な理由とは?でも話しましたが、Alexaツールバーが動かない環境、携帯電話やWebブラウザ以外の独自クライアント等でどれだけアクセスがあっても、アレクサには反映されません。
ニコニコ動画はモバイルもやっていますが、運営者側からみればどちらもサーバへのアクセスは同じです。パソコンで見ていたのがモバイルでも見るようになった人、というのがどのぐらいいるのかわかりませんが、そのような人がどれだけいるか調べずにアレクサでパソコンでしか見ない人の数字の変化を追っても、サーバ側から見たアクセスのトレンドとは違うものしか見えないでしょう。
また、IEやFirefoxといったAlexaツールバーが入る環境以外でニコニコ動画を見ている人も考慮しないといけません。Mac Safariのユーザもそうですし、ニコニコ動画の場合は閲覧用の専用ブラウザもあるので、それらの普及率や利用率も調べないと正しいところはわからないでしょう。
