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水溜りボンド・トミー、けーさんとたろーに質問!「縦型ショート動画」制作&活用のノウハウ

短尺動画こそハードルを高くして制作することが差別化になる

宮﨑:ありがとうございます。続いて、ファンコミュニケーションの観点で各プラットフォームをどのように使い分けているのか、教えてください。

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トミー:YouTubeではほぼ毎日、生配信を行っています。生配信はファンの方の特性を知るとともに、自分の性格も知ってもらえるという双方向のコミュニケーションを取ることが狙いです。少し極端かもしれませんが、ファンの方が家族や大切な人と過ごす時間よりも、多くの時間を自分の動画やコミュニケーションに費やしてくれるようにするくらいの気持ちで生配信を続けています。

 他にも、Xに関しては「拡散力」と「おすすめ」のアルゴリズムに特長があると感じています。たとえば、ラーメンの仕事でその写真を投稿すると、まずは自分のファンが拡散してくれますが、それが後々のラーメン好きへのおすすめにもつながり、結果的には自分のことを知らない人にも投稿が表示されやすくなります。この特長から、Xではファン以外へのリーチも頭に置いて投稿をするようにしています。

 このように各SNSのレコメンド精度の高さを利用することで、自分のコミュニティを超えてより広くコンテンツを届けることが、今はできるようになっています。つまり、クリエイターに仕事を依頼した際の影響力が、これまでよりも大きくなっているんです。

宮﨑:次の質問です。縦型ショート動画を作るときに最も意識していることはなんですか? 横型長尺動画との差別化ポイントは?

画像を説明するテキストなくても可

たろー:まず、横型長尺よりも縦型ショートの方が難しいと感じます。縦型コンテンツは視聴のハードルが低いため、日々膨大な数のショート動画が生まれています。しかし忙しい方や様々な種類の動画を楽しみたい方が次々と視聴していくため、高い視聴数を維持し続けることがとても難しいんです。

 そのため、僕たちは「おもしろさ」に対するハードルを高く設定して縦型ショート動画を作っています。動画視聴開始から3秒以内に強烈な“引き”を作ってインパクトを与え、その後も素早く展開していくような構成はよくある手法ですが、もちろん心がけています。その上で、表情や笑い方など、細部にまでこだわりを持って制作しています。

 こだわりを持ち続けることで、視聴者に対して質の高いコンテンツを提供し続けられると考えています。最後までにこだわって制作するので、結果としてボツになる動画も多いです。これが僕たちの差別化ポイントですね。

プロモーション動画に活きる「枠外のコミュニケーション」

宮﨑:縦型は動画の時間が短いため制作時間も少ないという印象を持たれがちですが、クリエイターと深く話をしていくと、やはりボツにするものも多いんですよね。同じ質問でトミーさんはいかがですか。

トミー:プロとして“汗の量”で差をつけることを意識しています。縦型ショート動画は横型動画に比べて収益は少ないのですが、縦型と横型、それぞれに役割や価値があると考えています。

 横型動画の場合、サムネイルとタイトルが重要なポイントになるため、そこから逆算して制作することがあります。一方、縦型ショート動画はレコメンドされて自動で流れてくることが多いため、最初の3秒でどんな動画なのかを伝え、視聴者にもっと見たいと思ってもらえるように、オチ、コラボ相手を先に出すなどの工夫をしています

 クリエイターとしては縦型ショート動画だからと言うて適当に制作するのではなく、むしろハードルを上げて取り組む必要があるでしょう。僕は60秒などの限られた時間の中で、できる限り多くの情報と感情の起伏を詰め込むよう心がけています。

画像を説明するテキストなくても可

宮﨑:次の質問です。プロモーション動画を出すと視聴者の方からネガティブに映ることがありますが、よりポジティブな反応を得るために工夫していることはありますか?

トミー:1本の動画の中だけでイメージを変えるのは、ほぼ不可能だと考えています。それよりも、日ごろの動画やライブ配信などのコミュニケーションを通じて、自分がプロモーションの仕事を受ける意義をファンに理解してもらうことのほうが大切です。プロモーション以外の動画やコミュニケーションこそが、ポジティブな印象を与えるためにすべきことだと言えます。

 同時に、僕は企業との信頼関係も築きたいと考えています。単に案件の報酬だけを目的としているのではなく、きちんとした関係性を構築したいのです。その結果案件としての成果も出しつつ、視聴者にも楽しんでもらえる動画を作ることを心がけています。

たろー:僕たちは忖度をしないことと、視聴者目線で話すことを大切にしています。たとえば、髭剃りのプロモーション動画で「すごく剃れるね!」と言うときには、あえて大げさに表現することで広告っぽさを逆手に取っておもしろさのポイントにしています。

 また、クライアントの方々が撮影に立ち会うことが多いのですが、皆さんの顔、表情が怖くて(笑)。現場の雰囲気づくりはより良い動画を作る上で重要なので、クライアントさんとの動画外でのコミュニケーションを大切にし、和やかな雰囲気で撮影するようにしています。

宮﨑:最後に一言ずつ、メッセージをいただければと思います。

けーさん:僕たちは少し尖ったプロモーションも提案していきたいと思っています。マスプロモーションとは異なる角度からアプローチできると考えています。

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トミー:“汗の量”で差をつけられるよう、クライアントの皆様とできるだけ会話したいと思っています。強い信頼関係を長く築いて一緒にお仕事していきたいです。

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:UUUM株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2024/10/23 10:00 https://markezine.jp/article/detail/47049

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