【6】「SNS」×「TV&ストリーミング」による因果関係がデータで立証される
時系列でテレビ放送の影響がSNS上に反応として現れるのは、誰も当然のこととして受け止めるだろう。しかしすべて同じようなスパイクが出る訳ではない。
すぐバズるものもあれば、じわじわと反応していくものもある。
テレビ視聴とSNSのアカウントでの反応の様子は、データ分析によってピンポンラリーをしているように表現できるだろう。
これらを分析するとAIが予測を立ててくれる。どう仕掛けるとこのふたつが一番効率的なリアクターとなるかを予測できるため、「SNS」と「TV&ストリーミング」の相乗効果を事前に設計できるようになるだろう。
【7】AI活用に中堅代理店生き残りの最後のチャンス
期待値が高いだけに、感覚的には2025年に業界でのAI活用が飛躍するようには感じないだろう。しかし、水面下ではAI活用の本質が問われている。
実は広告業界の3番手までに入らない代理店には、最後のチャンスの年である。CMクリエイティブで電博にまったく敵わない代理店も、AIクリエイティブに勝機を掛けること、むしろ広告主のAIクリエイティブコンサルとなって、存在意味を持つ戦略もある。いずれにしても中規模代理店の存在価値が極めて小さくなっており、AIに特化したチーム編成に挑む最後のチャンスだろう。
これを逸すると、広告枠の減少にともなって、「イベント仕掛け×SNS」をひとつひとつ創る小さなエージェンシーと電博CAに挟まれて生き残る領域を失う可能性が高い。