「わたしにも、こどもにも、うれしい。」親子のお風呂時間を提案
MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめに、自己紹介をお願いします。
綿引:商品開発担当として「マー&ミー ラッテ」の立ち上げに携わり、2022年からブランドリーダーを務めています。この他、「いち髪」「海のうるおい藻」などのブランドも担当しています。会社が掲げるビジョンや方向性をブランドに落とし込み、育てていくことがミッションです。
MZ:今回は「マー&ミー ラッテ」についてうかがっていきます。まず、概要をご紹介ください。
綿引:「わたしにも、こどもにも、うれしい。」をコンセプトに掲げるブランドです。親子で一緒にお風呂に入れるのは、子どもが小さい時の特権。限りあるバスタイムを、優しく語り合う親子の場として大切にし、美しくなることを一緒に楽しむ時間を提案しています。
「マー&ミー ラッテ」では、2018年のブランド立ち上げ時にシャンプー・コンディショナー・トリートメントを発売しました。その後、ダメージリペアラインやリンスインシャンプー、洗い流さないトリートメントシリーズ、寝ぐせ直しウォーターやまとめ髪クリームなども展開しています。2022年からはスキンケア領域にも参入し、お客様からのご要望が多かったボディミルクやボディソープも扱うなど、カテゴリーを拡大しています。

(出典:https://www.kracie.co.jp/ma-me-latte/product/)
“小さなパイ”であるターゲット層へ効果的にアプローチするために
MZ:ブランドのマーケティング戦略についてはいかがですか。
綿引:戦略の特徴は、競合との差別化や商品機能よりも「親子の時間」にフォーカスして提案したことです。ブランドのコアターゲットが3~9歳のお子さんを持つご家庭なので、ヘアケア市場全体を考えると非常に小さなパイといえます。だからこそ、ターゲットであるママたちとのタッチポイントに効果的にアプローチすることを意識しています。
たとえばSNSでは公式Instagramを運営している他、デジタルでのアプローチにも注力しています。一方で、マス施策としてはテレビCMも放映し、Webメディアや雑誌も組み合わせています。また、商品を扱う販売店も幅広く展開しつつ、親子層の来店が多い店舗への取り組みをより強化しています。加えて、ECにも力を入れています。
MZ:お子さんは成長されますから、ターゲット顧客は移り変わっていきますよね。
綿引:そうですね。常に新しいお客様にアプローチしていく必要があります。同時に、できる限り長くご愛用いただくことも重要です。
私たちは卸店流通がメインとなるため、エンドユーザーであるお客様と直接やり取りする機会を作るべく、現在はコミュニティサイトを運営しています。ファンのお客様と直接つながり、一緒にブランドを成長させていく流れを作っています。
コミュニティでは、ファンの方々と直接対話することで、自分たちの想像以上にブランドに好意を持っていただけているとわかりました。得られたヒントや意見を今後の開発や改善につなげるとともに、ファンのママたちを起点に、他のママたちへ波及していく流れも作りたいですね。